HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ミツマタ(三椏・三俣)

2020-03-08 | 春 黄色系

周回路からは又々見えなくなってしまった。
それでも南側の樹高のある木の下だけれど
かなり広がっているから花も少しずつ豪勢に咲くようになった。
ただ、ジンチョウゲの仲間は突然枯死することが多い。
花を楽しみにする余り、剪定されすぎることやウイルスにやられる事が原因だそうだ。
だから、この木の下には幼苗が何本も植えられている。


▲ 三叉に枝分かれしながら広がってゆくので、ミツマタ。▼





▲ ミツマタは両性花、花弁はなく、長い萼筒が目立つ。▼



















▲ 目立つ萼筒の内側は最初鮮かな黄色、次第に色褪せて白くなる。▼







▲ おしべの下にあるめしべは、長い花筒の下部に控えているから見えない。













▲ 花はまだ咲き始めたばかりだけれど、花期の終盤には萼筒先端は黄色が抜けて白っぽくなる。▼

















▲ 盛んに花粉を撒き始めたおしべは、花筒から僅かに顔を出している。
おしべは見えている部分に4本、萼筒内部にある4本のおしべと、萼筒基部にあるめし
べは外からは見えない。▼



▲ 花筒は軟らかな絹毛に包まれている。▼



▲ 冬芽(花芽)には長い花柄がある。
蕾の頃には総苞があり、早い時期に脱落しているがその名残が見える。▼





ミツマタ(三椏・三俣) ジンチョウゲ科ミツマタ属 Edgeworthia chrysantha
英名 Paper bush
(2020.03.05 森林植物園)


▲ 蕾の頃の総苞片 かなり早い時期に脱落してしまう。

 
赤花種(京都) と 大輪三椏(大船) 

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去年の蕾 ミツマタ ミツマタ(三椏・三俣) 



2 コメント

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何と素敵な・・・ (こいも)
2020-03-08 21:43:44
林の子さん
何と素敵な画像なのでしょう!!
何度も何度もスクロールしています。
画像を見ているだけで何かがわかってくるような
そんな気がしますから不思議です。
蕾の頃に脱落した総苞の名残り・・・ワクワクドキドキです。
花筒は綺麗な絹毛に覆われて素敵ですね。
画像に圧倒されながら見えない部分があっても素敵だな~そう思いました。
きちんと写真を撮ることで見えてくることってたくさんあるんだな~~~
またたくさんの事を教えていただきました。
ありがとうございました。



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何処までやるか…。 (林の子)
2020-03-08 22:50:37
撮りたいと思う被写体でも、持っている機材と自分の腕前?とのバランスで無理なものもある筈です。
機材はお金をつぎ込めば済むし、自分の腕前も慣れてくれば上がるでしょう。
それでも撮りたいと思う被写体が側になければ無理。
そう考えると、どこかで折り合いをつけておかないといけないでしょうね。
撮りたいのに、何度撮ってもうまくは撮れない…と言うのは贅沢で
何度か撮っているものを見比べると少しは自分に合ってきているものです。
それも含めて、折り合いをつけながら続けている事が大事でしょうね。
機材で物事が解決出来る…とは思えませんから、じっくりと構えることですね。
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