生け垣として植栽されていたネズミモチは所々で枯れてしまっている。
ガガイモの蔓が巻き付いている所為だろう。
そんな光景を管理している人たちが見れば
間違いなくこのカガイモが巻き付いているせいだから、草刈りの対象だ…になる。
植栽が枯れてゆくのも放置されるのも、蔓性雑草が野放しで育つのも自然??
人間の都合で、見苦しいものは見えないようになってゆくだけのことだ。
▲ ガガイモの花には果実を作る両性花と、花粉だけを提供する雄花がある。
大きな方が両性花、小さな方が雄花だと言われている。▼
▲ キョウチクトウに似た構造のめしべ部分、突き出しためしべの蘂柱を取り巻いているの副花冠と呼ばれる構造体
花は幾つも咲くのだけれど果実が少ないのはキョウチクトウと似た複雑な構造の為だろう ▼
▲ 雄花にもめしべはあるのだが…。▲
ガガイモ(蘿藦、蘿芋、鏡芋、芄蘭)
キョウチクトウ(←ガガイモ)科イケマ(←ガガイモ)属 Metaplexis japonica
トウワタ、フウセントウワタ、カモメヅルなどと共にキョウチクトウ科に移されている。
【ガガイモの毒性】
植物には多かれ少なかれ毒性がある。
キョウチクトウの仲間に入ったのは植物学的な意味合いからだけれど、アルカロイド系の物質を含む。
それでも毒を持って毒を制す、で解毒剤としても利用されるのだけれど歯
民間療法はいい加減になることも、間違った知識もある訳で止した方が身のため。
手で草刈りしてかぶれる程度で済めば良い。
(2020.08.27 船上)
☆
▲ 全体に白っぽく見えるものは、シロバナガガイモとして区別されている。
右は普通に見る赤紫色のガガイモの花 ▲
▲ 蘂柱の構造はキョウチクトウ似だと書いたけれど、トウワタの方が説明しやすい。ただガガイモはめしべの柱頭が目立つ。▲
☆
▲ 種髪 ▲
種子にある毛束のことを種髪と呼ぶ。
アカバナ属(アカバナ科)やガガイモ類(キョウチクトウ科)とヤナギ科では植物学的に起源が異なる。
タンポポ・アザミなどの果実の上に出来るものは萼の変形したもので冠毛と呼ぶ。
殊更種髪だ冠毛だなどと書く人も多いけれど、面倒なら両方ともに「綿毛」で済ますのが無難。
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今年のガガイモの花 果実から出て来た種髪 ガガイモの種髪 花の頃
今まで何気なく撮っていたガガイモのお花です。
果実を作る両性花と、花粉だけを提供する雄花があるのですね。
大きな方が両性花、小さな方が雄花なのですね。
もう、この時点で果実ができているのですね。
綺麗な種髭を楽しみにしているのですが、
こいもの見たところでは、今年も見ることはできないかも知れません。
そして、シロバナのお花もあるのですね。
いつも色々教えていただきまして、ありがとうございます。
イケマやキジョランなど、アサギマダラの食草になっている蔓性植物は
撮った記憶がありません。
先年、植栽されているシロバナクサナギオゴケ(白花草薙尾苔)なるものを撮った折に
そこの担当の方と話す機会があって、二種の話もしっかり出来ました。
https://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/62e09d6d2546337d5ae5e5fcb853d815