HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

シロバナクサナギオゴケ(白花草薙尾苔)

2020-06-09 | 【独り言】

どこかで見た?、そう感じながら撮っている。
名前は咄嗟には浮
かばなかったけれど花の姿には見覚えがあった。
そうか、新林で見たことがあるカモメヅル…、そう思い出すことまでは出来た。
ツリフネソウなどが自然に出てくる片瀬山の北麓に蔓が伸びていた。
しかし花はこの色ではなかった。
暫くは検索しながら次々と名前の壁にぶち当たって最終的に辿り着いたのがオゴケ。

ガガイモとは違って花は小さいから目立つことは無い。
それでも「山野草」を育ててる人たちは平気で持ち帰る。
育つ場所も次第に少なくなるうえ、乱獲・盗掘で個体も少なくなってゆくのだろう。
手元に置きたい気持ちや、自然ではなくなってゆくのだから保護?するつもりなのだろうけれど
育つ場所をなくしてゆくのも人間、そうして無くなるのも自然。
この種の「山野草」を平気で持ち帰る人たちが、湿原のサギソウやトキソウなどを平気で盗掘する。
種子を採ってそれを大事に育てるのです…などと仰る方も多いのは高山植物と同じだ。
とって良いのは写真だけ…などと言う言葉も「死語」になった。








▲ 白と言うよりは薄い緑 ▼





シロバナクサナギオゴケ(白花草薙尾苔)
 キョウチクトウ(←ガガイモ)科カモメヅル属 Vincetoxicum katoi form. albescens
(2022.05.27 上が池公園)

買って育てる=ただで持ち帰る、どこかで歪んだ園芸趣味がまかり通り始めている…、その話をここの事務所で話し込んでいた。
イケマやキジョラン、カモメヅルなどのガガイモ似の草花にも及んだ。
珍しいからと持ち帰るのが当たり前になっているのは人目に付きにくい場所に繁茂するからだ。
アサギマダラの食草だから名前は知られているのだけれど、アサギマダラが立ち寄って産卵するとも思えない。
成蝶の飛来を楽しみに市販されているサワフジバカマをせっせと植えるのとも違う気がする。
雑草の類だけれど、私はカモメヅル以外は撮ったことが無い。
そう話したところ幾つかの参考画像を頂いた。
  
▲ コバノカモメヅル(Vincetoxicum sublanceolatum オオカモメヅル、シロバナカモメヅルなど種類は細分されている) 
右はキジョラン(鬼女蘭 Marsdenia tomentosa) 
種子が伝説上?の「ケサランパサラン」と言われているガガイモ同様の種髪を持つ種子が出来る。▲

 
▲ イケマ(生馬) 神居毛馬(カムイ・ケマ)の転訛説が知られている。アサギマダラの幼虫の食草。
イケマの花弁は平開するが、コイケマの花弁蕾状のままで平開しない。▲
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2 コメント

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シロバナクサナギオゴケ。 (こいも)
2023-09-20 17:03:16
林の子さん
シロバナクサナギオゴケと言うのですね。
初めて見ました。難しい名前ですね。
白と言うより薄い緑なのですね。
色々あるのですね。
初めてのお花に出逢えた時ってなんだかわくわくします。
イケマの花弁は平開するのですね。
コイケマの花弁は蕾状のままで平開しないのですね。
色々とありがとうございます。
コイケマにも出逢えたら嬉しいのですが・・・。
欲張ってはいけませんね。
遠くへは行かれませんが、周辺を歩いてみたいと思います。
一つでも新しいお花に出逢えたら、幸せです。
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イケマもコイケマ。 (林の子)
2023-09-20 21:06:32
薄緑色の花弁。
まだどちらも本物には出合っていません。
咲いている…と情報が入ることも無いので足を運ぶことも無くなりました。
たまたま、変わった色の花だな…と近寄った場所に咲いていたので
整備なさっている方たちと話し込んでいました。
毎年、セツブンソウの開花株を植えたりしているので
自然に出て来たものではなさそうです。
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