HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)

2020-11-02 | 秋 黄色系

急に増えたわけでも無いし
勢いが衰えたわけでも無い。
かつては花粉症元凶説に振り回され
疑いはその後に晴れたけれど、やはり空き地に蔓延るからとて邪魔者扱いは解けず
今でも刈られてはまた出てくる邪魔者には変わらない。

それでも先日見かけたツマグロヒョウモンはここでも盛んに飛び交っている。
無数の花が咲いているから、どこにでも寄り道できる。
黄色が揺れるさまは秋の風物詩…などと、書き立てる人もいるようだし
周囲に植物を寄せ付けないから孤高の植物…などと言う人もいる。


▲ 左右に伸びる花序枝に夥しい頭花が列を為して咲く。
頭花の周辺部はめしべだけの舌状花、中心部の筒状花は合着しているおしべから、めしべが伸び始めている。▼






▲ 舌状花、筒状花のめしべが一斉に伸びる頃が一番賑やか。▼



▲ 筒状花にある合着したおしべからは盛んに花粉が出ている。▼



▲ 舌状花のめしべ、筒状花のおしべの花糸が見える。▲

▲ めしべはおしべの花粉を貰い、花は冠毛が目立ちはじめてきた。▼

▲ そろそろ綿毛… ▼





▲ 嫌われ者だけれど、昆虫にとっては貴重な蜜源。▼











セイタカアワダチソウ(背高泡立草)
 
キク科アキノキリンソウ属Solidago canadensis var. scabra(= Solidago altissima)
(2020.10.27 玉津町)

【筒状花の雄性先熟性】
ツワブキなどのキク科の花(頭花)は、周辺の舌状花と中心部の筒状花から成る。
頭花は外側の花から中心へと開花が進む。
筒状花は小花の集まり、花冠の中心にあるおしべは5本が葯のところで合着、筒状になっている。
花粉は筒の中に出てから、めしべの花柱に押されて筒先から溢れ出る。
花粉が出切ってから、花柱が伸びて先が2裂、分かれた又の間が柱頭となる。
花粉が出切ってからめしべが受粉可能となる「雄性先熟」なので、
花粉が同じ花に受粉する「同花受粉」は起こらない。
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秋のセイタカアワダチソウ 綿毛の頃 芽生え



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ツマグロヒョウモンが・・・ (こいも)
2020-11-02 15:23:54
林の子さん
ツマグロヒョウモンが素敵!!
ストローをまっすぐ伸ばして夢中ですね。
とっても嬉しそうに見えました。
雌しべが一斉に伸びる頃が一番賑やかなのですね。
そんな場面を撮ってみたいです。
合着した雄しべから出る花粉…撮ってみたいです。
筒状花の雄しべの花糸このように見えるのですね。
それから雌しべの様子を・・・もう何度撮ってもハッキリしません...(´ヘ`;)
また挑戦できたらと思っています。
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小さくて、多すぎて。 (林の子)
2020-11-02 17:20:26
遠目には何となく小花の姿も撮れそうに思うのですが、セイタカアワダチソウは小さすぎて難しいです。
そろそろ咲き始めるツワブキの筒状花も同じようなメカニズムですから
その花でおしべ・めしべの動きをお撮りになると良いかな、と思います。
虻・蝿、蜂が次々飛んで来てとまるので蝶は飛んでこないかも知れませんが。
https://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/def4b1ae5db036cd87ea51e0069d49d5
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ツワブキの筒状花で・・・ (こいも)
2020-11-02 23:25:08
林の子さん
ツワブキの筒状花を撮れば良いのですね。
わかりました。
ツワブキを見つけなければと思います。
セイタカアワダチソウは目を凝らして撮っては見るのですが
何がなにやらわからなくなります。
いつもありがとうございます。
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見慣れることですね。 (林の子)
2020-11-02 23:45:58
キクの仲間でしたら、似たような仕組みを持っているのでしょうから
大きな対象で見慣れることですね。
慣れてくるとこの部分が舌状花、筒状花、これはめしべ、これがおしべと
順に理解が進むしょうから、それを基にして小さなものもじっくりと…が良いと思います。
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