去年は何枚も花画像を残した。
今年は殆ど花は終わっていた。
ところが何年か前に撮った果実が弾けて種を飛ばした後の姿を思い出した。
草むらを歩いていて何かが弾ける音を聞いたことがある。
それがムラサキケマンの果実だったことを思い出した。
次々…と言うわけでは無いけれど、何枚も撮っていた。
▲ 果実は茎に対して上向きに付く。
▲ 種子を飛ばす早業はどの植物も同じだろうと思う。
持てるバネの力を精一杯使って出来るだけ遠くへ種子を飛ばそうとするのだが
時々飛ばし損ねた種子が残っていたりもする。▼
▲ やや下向きだった果実が乾燥して種子が充分に熟すと上向きになる。
果実の下から上に向かって果皮が二つに勢いよく裂ける際に、果皮がバネの役割で瞬時に丸まる。
この時、果実の中にあった種子は勢いよく弾き飛ばされる。
後には見事に丸まった果皮が二枚、臍の緒の役割を果たし終えたものが果柄に残る。▼
▲ よく見ると勢いよく弾き飛ばされた種子について行くはずのエライオソームが残されていることも多い。
その部分に黒光りしている種子が付いていた…と言うことになる。▼
▲ この姿だけからは、果実も種子の旅立ちも想像しにくい。
ゲンノショウコだってそうかも知れない。▼
▲ 黒光りしている種子、右横に見えている白いものはエライオソーム、種子を運んで貰う為のご馳走。
下の種子ではすぐしたに付いている。▼
ムラサキケマン(紫華鬘) ケシ科キケマン属 Corydalis incisa
(2017.05.19 森林植物園)
☆
花期
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去年のムラサキケマン ミヤマキケマン 果実
ありがとうございます・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・
書店に行ってみたいと思います。
樹木は高い木の上から、風に乗せて少しは遠くに種子を散布したり、
鳥などが果実を食べて、遠くに運んで貰えるのでしょうが
草は背丈も無いので、散歩する動物に運んで貰ったり
中にはカタバミのように少しでも遠くに…と懸命にはじき飛ばしたり。
種子を運んで貰う目的でエライオソームと名付けられた物質を付けたものも面白いですね。
少し高いかも知れませんが多田多恵子さんの「実とタネ図鑑」という本が
誠文堂新光社から二年前に出版されています。
図鑑と言うより全編イラストなので、読み物として面白いのでご紹介します。
小さな美しい種子を勢いよく飛ばす
すべを知っているかのようでした。
良く見ていても目にも止まらぬ速さです。
もう種子を受け止めようと考えました。
やっと上手く手に乗った種子をよく見ると白いものが・・・
運んでもらうために種子にはさらにエライオソームが・・・
何と素敵なの~~~♪
植物って偉いですね。
スミレの種子にもついているのですね。
気をつけて見てみたいと思います。
種子が小さなものには無いことが普通でしょうが
この程度のものでは、これは何かな?と思った時に調べると答えは出てきます。
これは何かな?、そう感じなければ無理ですけれど、幾つもの些細な部分は
少し興味があればどこかに似たような姿もあるので次々と広がる気がします。
もう・・・感動です。
何と素敵なのでしょう~
何度も何度もスクロールしてしまいます。
エライオソーム・・・
種子を手にした時に白いものは何かしら?
疑問には思ったのですが…そう言うことだったのですね。
また一つ知ることができました。
と~っても嬉しいです。
本当にありがとうございました。