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Vol.14063 現代の暦は季節感のないデタラメ

2014年03月27日 | 日記

 Vol.14020で1/31を旧正月と書いたが旧暦の正月は変動する、ことを知らない人が多い。と言うより旧暦そのものを知らない実は私も知ったのは2003年だから、他人のことは言えない。この年1/27~30の日程で初めて中国上海へ出張した。

  その時の上海は2/1が旧正月で、帰国の1/30日はそのお祝いに街中が飾り付けられ、それはそれは美しいの一言だった。日本に帰って調べて旧正月を知り、毎年変わることを知った。

 中国文化圏と言うか、韓国、ベトナム、確かタイも旧正月だ。西洋の太陽暦が入ってくる前のアジア、イスラムは、月を中心とする太陰暦が普通で、今では太陰暦の不都合を太陽暦でカバーする「太陰太陽暦」が主流である。

  旧暦は2100年まで決まっている(写真クリックで拡大)

 暦は奥が深い。と言うか月と関わるので、入り込むとノイローゼになると知りつつ、相当なところまで覗き込んだ。まず動物が自然に知るものとして太陽、月、星がある。

 なかでも月は形が変わるので特にユニークだ。中近東で月を国旗にする国は多いが、太陽は我が日本の日の丸くらいのもので、熱帯砂漠の国にとって太陽は「極悪」だ。

 本当は太陽を基準に1年を決めてしまえば後々容易だったろうが、上述のアジア、イスラムは摩訶不思議な月を基準にしたから混乱する。

 今年2014年は閏9月が入るので晩秋が長くなる(同上)

 旧暦は月の形を1~29に当てはめれば良いので分かり易い。赤穂浪士の討ち入りは元禄15(1702)年1214と言えば、14日は満月で明るい夜だ。

 いつまで経っても標題に辿り着かないので強引に持って行くが、明治政府は1872(明治5)年にほとんど旧暦日のまま新暦に移行した。旧暦の3月3日、5月5日などそのまま新暦日にしたので一挙に季節感は無くなった。季節感を味わうには旧暦を抑えておく必要がある。

 中国の特別な日は旧正月に加えて、8月15日のお月見がある。良く食べた「月餅」がその名残とは知らなかった。この日の中国はいろいろな「月餅」を持ち込んで、親戚中が集まる。今後も暦は何度も取り上げたい。

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