私は高校時代、入試科目選択で「世界史」を取ったこともあって、中国は必ず出てくるので勉強した。「ここは入試に出るから線を引け」の箸にも棒にもかからぬ先公の話は別にして、「日本と違って、結局中国とは何人なのだ?」と当時から不思議だった。
人間は自分の頭と自分の国で、相手と相手の国を理解しようとするから、訳が判らなくなる。その典型が中国・韓国だ。サミュエル・ハンチントンが言うように日本と彼らは文明が違う。
韓国の歴史は何となく民族のつながりを感じるが、万里の長城以南の中国、以北の北朝鮮は民族のルツボではないが、覇権を取っている民族が取っ替え引っ替え変わっている。
言うまでもなく、中国とは「中央に位置する優れた文明を持つ国」だそうで、その他は北狄東夷西戎南蛮(ホクテキ・トウイ・セイジュウ・ナンバン)の卑しい国どもらしい。
故に近隣諸国にマムシ、サソリなど獣の名前を勝手に付け、日本は倭、チビの国だ。西遊記も三蔵法師に、獣が次々と襲い掛かかる。
中国皇帝は世界に1つの北極星で、「俺は回らぬ、回るのはお前らだ」の国だ。聖徳太子が随の煬帝に「日出づる処の天子」と手紙に書いたから怒った。中国の属国韓国は今でも天皇とは呼ばない、日王だ。
この意識はキリスト教を持つ白人の優位主義につながる。スペインは「キリスト教が判らぬ野蛮どもめっ」と中南米を皆殺しにした。
漢民族と呼ばれるのは紀元前後の前漢ころまでで、その後は遊牧民族との混血で訳が判らない。中国を再統一した随や唐は北魏を建てた鮮卑(センピ)族の拓跋(タクバツ)氏。全く舌を噛みそうだ。
その鮮卑族も北の遊牧民に押されて南へ南へと逃げ、その影響でベトナムまで占領した。金は女真族、元はモンゴル族、清は満州族と言った具合だ。北朝鮮は渤海で、その昔は高句麗だ。
昨今のウイグル騒動など周辺はチベット、内モンゴルなど異民族だらけで、中国共産党が「清の版図が正しい国境」と大弾圧を加えて、征服した。スペインが江沢民をスペイン系チベット人の弾圧で訴えていたが、どうなったんだろう。
まだまだ言い足りないが、この国は日本と違って知れば知るほど、学べば学ぶほど泥沼に嵌まり込む。
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