645年の大化の改新、別名乙巳(いっし)の変の真相やいかにと言う話である。乙巳の変とは、中大兄皇子、中臣鎌足らが宮中で蘇我入鹿を暗殺して蘇我氏(蘇我本宗家)を滅ぼした飛鳥時代の政変。その後、中大兄皇子は体制を刷新して大化の改新と呼ばれる改革を断行した。
俗に蘇我入鹿が殺された事件のことを指して「大化の改新」と言うこともあるが、厳密にはクーデターである「乙巳の変」 の後に行われた一連の政治改革が「大化の改新」である。
こうやって中学高校で学んだ大化の改心だが、具体的には中国の律令制度の始まりであり、国の土地をすべて国家が管理する中央集権制度であり、当時の豪族が率先して土地を提供するなど今でも非常に考えにくい。天皇制の起源でもある。
この何が嘘なのか?それは720年に成立した日本最初の正史日本書紀の責任者が中臣鎌足の子供、藤原不比等であり、その後の藤原家の繁栄を考えるとライバル蘇我家を大悪者に仕立て上げねばならない。その巧妙なカラクリが解かれる過程が面白い。
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