司馬遼太郎氏が32歳当時の幻の本「ビジネスエリートの新論語」が復刊することとなった。12月13日(火曜日)の読売新聞にその解説文が出ており、非常に興味深い内容なので紹介したい14日(水曜日)には産経新聞に広告が出ていた。(写真クリックで拡大、さらにクリックで拡大)。
サラリーマン向け人生講和だが、組織に生きる人間のたしなみを軽妙に論じる講和と小説からは、組織人の悲哀や作家への道を模索し苦闘する姿が伝わってくるという。
私もサラリーマンとして決してスムーズな人生を過ごした訳でなく、組織人になりきれずに苦闘してきた。「秩序を破壊して新しい秩序を作ることは残念ながらサラリーマンにとっては無縁、独立自尊の精神は宮仕えには無用、実力はあってもその社の秩序の良き部品となり得ない記者は無用の産物」などなど、レベルは違うが、自分でも一度は考えたことがあり、経験したことでドキッとさせられるることが多い。
直木賞を受賞した「梟の城」は「出世を望まず、無署名の特ダネ記事競争にしのぎを削る新聞記者を忍者になぞらえて書いた」と初めて知った。作家・司馬遼太郎氏が誕生したことが分かる一冊であるらしい。現代サラリーマン必読の書と考える。
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