米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は6日、米AT&Tがインドの携帯電話サービス2位リライアンス・コミュニケーションズへの出資を検討していると報じた。
インドにはNTTドコモなど日欧の携帯大手も進出しており、AT&Tの参入は競争を一段と激しくさせる。
●成長市場への足がかり
リライアンスの契約者数は約1億人。AT&Tとの交渉は初期段階とされ、出資比率などが今後の協議で焦点になるとみられている。
リライアンスは負債削減や通信網整備に必要な資金を調達するため、AT&Tを含む海外通信大手などからの出資受け入れを検討中という。
AT&Tは新興国戦略に出遅れていたが、リライアンスの経営に参画できれば、中国に並ぶ巨大な成長市場への足がかりができる。
【記事引用】 「日本経済新聞/2010年6月7日(月)/3面」