インドの携帯電話加入件数が6億件を突破した。
インド電気通信規制庁(TRAI)によると、加入件数は4月末時点で6億122万件となり、2009年11月末に5億件を超えてから5カ月で1億件を上乗せした。
●農村部で加入促進
拡大する個人消費や通信会社の値下げ競争が、農村部を中心に新たな加入を促している。
中国の加入件数は4月末で7億8650万件で、昨年12月末比の純増件数は3911万件。インドの同期間の純増件数は7607万件で、中国の1.9倍のペースで加入者を増やしている。
4月単月のインドの月間純増件数は、1690万件。日本の4月末の加入件数は1億1271万件。料金競争が農村の低所得者層の加入を後押ししている。
印夕夕財閥系でNTTドコモが26%出資する携帯5位夕夕・テレサービシズが09年6月に秒単位の課金制を導入、最大手の印バルティ・エアテルなども追随した。
5月19日には、第3世代(3G)携帯サービスの通信会社を選定する入札も終了。
各社は年内に、テレビ電話機能や動画の視聴などの新たなサービスを始める予定で、加入者に加えて、サービスの幅も広がる見通し。
【記事引用】 「日本経済新聞/2010年6月1日(火)/1面」