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ソニー・エリクソン、スマートフォンでソニーと連携 3G本格化する地域に注力

2010-05-21 |  ソニーモバイル



 英ソニー・エリクソンのバート・ノルドベリ社長は19日、日本経済新聞の取材に応じた。

 取材の中で、インターネットを通じて、映画、音楽などのコンテンツをやりとりするソニーの新サービスと、スマートフォンで連携していく考えを示した。

 主な一間一答は以下の通り。


――米グーグルのオープン型OS「アンドロイド」を搭載したスマートフォン「エクスペリア」が好調だ。

 世界各国で発売したが、特に日本での出だしが好調だった。規模は小さいが、日本市場は非常に重要だと考えている。当社の製品の中でもスマートフォンの比率が拡大しており、市場全体をけん引していきたい。


――数多くのソフトを持つ米アップルのiPhoneとの競争をどう見る。

 アップルの製品とアンドロイドを搭載した製品は考え方が違う。アンドロイド搭載のグーグル陣営は、ソフト開発で自由度が高いオープン戦略を取っており、参入メーカーも多い。

 ソフトの数も中長期的にはアイフオーンに追いついていくのではないか。


――新興国市場で携帯電話の需要が拡大している。

 世界の携帯電話の約半分は価格が50ユーロ以下の端末。新興国では特に低価格帯の製品が多いが、当社は富裕層向けなどの高機能分野に集中する。

 インドネシア、インド、タイ、ベトナムなど高機能の第3世代携帯電話サービスが本格化する地域に注力していく。アップルとは新興国での競争も始まっている。


――ソニーとの関係を今後どうみる。

 ソニーグループ全体で進める「ソニー・オンラインサービス」と、スマ-トフォンなどでコンテンツの連携を進め、相乗効果を出していきたい。

 日本の顧客は品質に対する要求水準が高く、ソニーの研究開発のレベルも非常に高い。ソニー・エリクソン全体で世界的な人事交流を加速し、日本の品質レベルを各地に広げていきたい。


――ソニーとエリクソンの折半出資の関係に変更はないのか。

 事業面でお互いメリットも大きく、現状の関係に満足している。




【記事引用】 「日本経済新聞/2010年5月20日(木)/9面」


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