ノキアは、携帯電話・サービス事業内の組織再編を実施し、7月1日付で「モバイルソリューション」、「モバイルフォン」、「マーケット」の3部門体制とする計画を発表した。
これにより、革新的な携帯端末製品開発と、これら端末へのコンテンツ、アプリケーション、サービス統合を加速させると説明している。
●製品開発を加速
モバイルソリューション部門は、ハイエンドのモバイルコンピュータやスマートフォンに注力。OSは従来のシンピアンのほか、米インテルと共同開発しているLinuxベースの「MeeGO」もサポートする。
これら高機能機種に統合されるサービスとしてインターネットベースの「Ovi」の開発も進める。同部門のトップには、現マーケティング担当ゼネラルマネジャーのアンシ・ヴァンヨキ氏が就任する。
モパイルフォン部門は、「シリーズ40」プラットフォーム対応の低・中位携帯電話を扱う。
メアリー・マクドウェル女史(現開発担当最高責任者)の指弾の下、OviメールやOviストアなどの各種サービスを通じ、ユーザーへの付加価値提供に努めるとしている。
マーケット部門は、ノキア製品・サービスの販売、マーケティング、サプライチェーン管理などを担当。ニクラス・サバンダー氏(現サービス部門副社長)が同部門を統括する。
ノキアのオリペッカCEOは「今回の組織再編は、ソフトウエア実行のスピードアップと製品開発を加速させるのが狙い。これまで以上に強力なモバイルソリューションを提供する」と述べた。
【記事引用】 「電波新聞/2010年5月18日(火)/2面」