携帯電話業界ブログ

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富士通、アジアで携帯電話販売 ドコモとソフト共同開発 国内市場縮小で

2009-01-15 | 端末メーカー/日本



 NTTドコモと富士通は14日、台湾市場向け携帯電話端末を共同開発したと発表した。

 日本でドコモが販売している富士通製FOMA端末「F905i」をベースに、現地仕様の端末を開発。携帯電話会社のファー・イーストン・テレコミュニケーションズ(FET)が同日発売した。

 ドコモが端末メーカーと海外市場向け端末を共同開発するのは初めて。


●海外再進出が課題

 端末の外観は日本で販売されている端末と同じで、台湾市場に合わせて中文繁体字の表示や入力を可能にし、iモードも利用できる。主に富裕層に販売する。

 FETは台湾2位の携帯会社で、ドコモは01年2月に約688億円を投じ、発行済み株式の4.71%を出資している。

 電子情報技術産業協会(JEITA)によると、携帯電話端末の08年11月の国内出荷台数は、前年同月比29.6%減の338万6000台。

 通信料金を抑える代わりに端末価格を引き上げる販売制度の導入や、国内市場の飽和によって、端末販売台数の減少傾向が続いている。

 日本メーカーの大半は現在、事業領域を国内に絞っており、海外への再進出が課題となっている。


●本格進出も検討

 富士通は北米市場に進出していた時期があったが、ここ数年は国内でドコモ向け端末のみを手がけていた。

 今後は、台湾以外にも出資先を持つドコモとの協力を通じ販路を開拓したい考え。次世代携帯電話の開発に合わせた09年度以降の本格進出も検討している。

 ドコモは、端末供給による無線通信技術やiモードの普及によるロイヤルティー収入の増加のほか、出資先であるFETの企業価値向上を見込む。





【記事引用】 「フジサンケイ ビジネスアイ/2008年1月15日(木)


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