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チャイナモバイル、独自規格「OPhone」発表 スマートフォン市場、中国で離陸

2009-09-03 | 市場動向/中国・インド



 中国で、スマートフォン市場が立ち上がりつつある。

 中国携帯電話最大手のチャイナモバイルが独自規格の「OPhone(オーフォン)」を発表し、チャイナユニコムは米アップルの「iPhone」を投入する。

 第3世代(3G)携帯電話サービスの普及に伴い、スマートフォン市場は毎年2倍以上のスピードで成長するとの見方が多く、国内外メーカーの商機が広がりそう。


●1000元を目標

 OPhoneは、米グーグルの携帯電話向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」をベースに中国移動が開発した。

 レノボ・モバイルや米デル、米モトローラ、台湾の宏達国際電子(HTC) 、韓国のサムスン電子などが、年内をめどに端末を発売する予定。

 チャイナモバイルがOSをメーカーに提供するので、端末コストを低減できるのが特徴。

 チャイナモバイルの王建宙総裁は「通常、スマートフォンの販売価格は2000元(2万7000円)から4000元。OPhoneは、1000元を目標にする」と強調する。

 チャイナモバイルは、音楽などを楽しむソフトをダウンロードできる「モバイルマーケット」も開設。通話サービス以外の収益源を拡大、低下するARPUの反転も目指す。


●スタートダッシュに注目

 チャイナユニコムは、9月をめどにiPhoneを発売する。

 アップルはこれまで、通信会社が通信収入の一部をアッブルに支払う形の契約を結んできたが、中国聯通とは仕入れ販売契約に変えたとされる。

 その代わり、チャイナユニコムは年100万台以上を仕入れ、50億元と支払うことを約束したとされる。

 中国でもiPhone人気は高いが、販売価格は3000元程度とみられており、OPhoneに比べて割高。また、100万台以上が不正輸入されているもよう。

 中国聯通とアップルの契約は独占契約ではないだけに、スタートダッシュに注目が集まる。


●伸びるスマートフォン市場

 チャイナテレコムは、米国で人気のスマートフォン「ブラックベリー」の販売に向け、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)と交渉中。米パームとも交渉中で、品ぞろえの拡充を急ぐ。

 富士キメラ総研北京代表所は、「中国の若年層は、ネットカフェのPCでゲームのダウンロードサービスなどを頻繁に使っており、同様のことができるスマートフォンは大きく伸びるだろう」と分析する。





【記事引用】 「日経産業新聞/2009年9月3日(木)/3面


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