民間調査会社のBDAチャイナによると、2008年の中国国内におけるスマートフォンの販売台数は1740万台。
高速データ通信が可能な3G携帯電話サービスの本格スタートにより、海外からの非正規ルートでの輸入端末などを含め、09年は3600万台、10年には5600万台に拡大すると予測する。
●勢力図塗り変わる可能性
政府系調査会社によると、08年のメーカー別シェアは、基本ソフト(OS)にシンビアンを搭載するノキアが67.3%で断トツの首位。
マイクロソフトの「ウインドウズモバイル」を搭載するモトローラ(18.1%)や、台湾の多晋達(4.5%)などが続く。
中国独自のOPhoneや、世界的に人気の高いiPhoneの発売で、中国のスマートフォン市場の競争激化は必至。今後1~2年で、メーカーの勢力図ががらりと変わる可能性もある。
BDAチャイナは、「3G加入者の増加や、携帯各社の付加価値サービスの利用拡大にも追い風になる」と予想する。
【記事引用】 「日経産業新聞/2009年9月3日(木)/3面」