ソニーは16日、スウェーデンの通信機器大手エリクソンと折半出資していた英携帯電話端末大手ソニー・エリクソンを15日付で100%子会社化したと発表した。
2月中に社名を「ソニーモバイルコミュニケーションズ」に変更し、今後はソニーブランドで市場拡大が続くスマートフォンを展開する。
●スマートフォンと連携
ソニーは昨年10月、10億5千万ユーロでエリクソンからソニー・エリクソン株や特許群などを取得することを発表した。100%子会社化後も、引き続きパート・ノルドベリ社長兼最高経営責任者(CEO)がトップを務める。
本社は英ロンドンに置き、北京や米シリコンバレーなどに研究開発拠点を持つ。2月1日時点での従業員数は約8千人。
ソニーは100%子会社化を通じて、タブレット端末やデジタル家電などとスマートフォンを連携させるサービスを強化し、長期不振が続いているテレビを中心とするエレクトロニクス事業の立て直しにつなげたい考え。
【記事引用】 「日本経済新聞/2012年2月18日(土)/11面」