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アラブ21カ国の携帯電話加入者、5年間で3倍に 同地域の携帯電話普及率は97%

2012-03-08 | 市場動向/世界



 国際電気通信連合(ITU)が5日明らかにした調査結果によると、アラブ21カ国における携帯電話加入者は、11年までの5年間で3倍になった。

 また、今年初めには同地域の携帯電話普及率は97%となり、世界の普及率より10%高いとしている。


●3倍近い勢いで増加

 アラブ地域の加入者数は、5-7日にカタールのドーハで開催されているITU主催の会議「コネクト・アラブ・サミット」で発表された。

 ITUは、アラブ地域21カ国の携帯電話加入者数は、06年の1億2600万から11年末には3倍近い3億5千万に達する勢いで増えたと予測。

 しかし、中東でも地域により携帯電話やインターネット普及に地域差が出ているとITUは指摘。

 サウジアラビアの携帯契約は、人口2300万人に対し1億8800万、カタールのインターネット加入率は80%を超える一方、モーリタニア、イラク、ソマリアは5%を切るといった具合。

 特にサウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールなど湾岸協力会議(GCC)加盟5カ国はインターネット加入率が同地域のほかの国よりも大きい。

 アラブ地域でも次第にブロードバンド化は進展、11年末には30%近くに達するというのがITUの予測。


●3Gへの移行期

 発展途上国の携帯電話は世界的に2Gから3Gへの移行期にある。アラブ地域でも、携帯端末からインターネット接続が可能な3Gサービスが増えているが、モパイルブロードバンド普及率は13%と、世界平均の17%を下回っている。

 3Gはアラブ諸国でも普及の兆しで、先端を切ったのは06年のカタールのキューテル社。次いで09年にボーダフォン・カタールが追いかけた。次世代のLTE方式による高速モバイルサービスについても、キューテルが商用化を急いでいる。

 ITUによると、アラブ地域のインターネット普及率は29.1%、世界の普及率34.7%より低く、アジア・太平洋地域の27.2%より高い。




【記事引用】 「日本経済新聞/2012年3月7日(水)/2面」


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