NECカシオモバイルコミュニケーションズは9月までに早期希望退職の募集やNECグループへの配置転換で、全従業員の約4分の1に相当する500人を削減する。
米アップルのiPhoneなど海外製品との競争で携帯電話事業の不振が続いており、スマートフォン生産を外部に移管し、コストを削減する。
●業績ふるわず
早期希望退職の対象は、NECカシオの40歳以上の社員と生産子会社のNEC埼玉(埼玉県神川町)の35歳以上の社員。応募者には退職金を上積みし、34カ月は転職を支援する。
NECカシオが保有する工場では今後、「iモード」などに対応した従来型の携帯電話を生産する。「メディアス」などスマートフォンは、アジアメーカーなどとの共同開発・生産委託に切り替える。
NECカシオはNEC、カシオ計算機、日立製作所の携帯電話事業を統合して2010年に設立。スマートフォン開発の遅れで、業績がふるわなかった。
【記事引用】 「日本経済新聞/2012年2月18日(土)/11面」