中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)とオランダの半導体メーカー、NXPセミコンダクターズはこのほど、ZTEの次世代端末にNXPのNFC(近距離通信)技術を組み込むことで提携合意したと発表した。
●端末を多機能化
NFCは、NXPとソニーが開発した13.56MHz帯の近距離無線通信規格。
ZTEは、NXPが開発したNFCチップ「PN544」をスマートフォンからエントリレベルの携帯電話まで様々な端末に統合し、端末に決済機能や公共交通機関の電子乗車券など、便利な機能を持たせる考え。
NFC技術を搭載した最初の製品は、11年第2四半期にも市場投入される。
ZTEは、昨年の携帯電話出荷数が前年比94%増の5180万台で世界第4位。新興市場向けのローエンド端末からアンドロイドOS搭載スマートフォンまで多彩な製品展開で、広範囲の市場でプレゼンスを高めている。
【記事引用】 「電波新聞/2011年2月21日(月)/2面」