「はちゃめちゃ」という言葉。
あの人はどんな方ですかとたずねられ、「はちゃめちゃな人です」と答えることはなかなかない。
ところが、ある母親のところに娘さんのお見合い話がきた時のこと。縁談のお世話をしている方から娘さんのことをたずねられ、その母親が娘のことを色々と話したあげく「はちゃめちゃなんです」と答えた。ご丁寧に娘さんに「そう答えたんよ」と伝えてきたというのだ。
その、はちゃめちゃとされた娘さんから、「母の喋りがぶっ飛びすぎてて、はあっ、て吹きだしたんですけど、どう思います?」と訊かれてしまった。
「天真爛漫ならまだしも・・・」と娘さんは付け加えた。
確かにそうだ。はちゃめちゃにプラスイメージはない。どの辞書にも「話の筋の通らないさま 。むちゃくちゃ」みたいな意味しかない。天真爛漫などとはまったくかけ離れているのだ。
それに、我が娘に縁談話がやってきたシーンで、娘のことを「はちゃめちゃ」と評する親って、いやいや、もともとテンネン系の母親とはいえ、あり得ない。(笑)
答えようがないので、「もし縁談がダメになるなら、その、はちゃめちゃだね」と、吹きだしながら答えておいた。
どんな展開を見せるのやら。妙に興味津々なのだ。