職場と家の往復をするだけに時間を使っていると、
いつの間にか老人になってしまう
ウルグアイの大統領だったホセ・ムヒカさんの言葉。
人生の限られた時間を自分のために生きなさい、という。
ある知人のこと。
残業ばかりの日々で、週に一度の休日は疲れてぐったり。
帰りは夜10時ちかくがほとんどの日々だ。
疲れが蓄積し、休日だと思えば起きれないのだろう。
口癖は「疲れた、しんどい、だるい、眠い」。
驚くのは、残業手当は「月に20時間まで」が会社の決まりだという。
実際は、1週間ですぐにオーバーする時間だ。
そんなことが、ずっと慢性化し、「おかしい」とも思っていない社員たち。
明らかな、違法行為だ。
無権利で従順な物言われぬ社員を作り上げてるブラック企業。
ホームページを見ると従業員は2000人を超える会社だ。
親族経営で創業者が一代で築き上げた。
無権利な社員たちは、賃金未払いへの怒りすらない。
ざっと計算しても、年間100万以上の賃金が不当にごまかされ消えている。
いわば、自分の財布から100万円も泥棒されているのに、平気でいるのと一緒。
こうやって、この人の人生は、毎日、毎月、毎年、今日も過ぎて行く。
そうやって、彼女は老婆になっていく。