風の声

想いつくまま

美談と虐待が紙一重の骨折駅伝

2018年10月23日 | 日記
そのシーンを観て、痛さを想像し身をよじってしまった。

血を流しながら、はいつくばって進む女子駅伝の選手。
道路の白線にずっと続いた血の跡が壮絶さを物語る。
その選手を襲ったアクシデントは右脛骨折で全治4カ月だという。

監督は「棄権」を主催者へ申し出たが審判へ伝わらなかった。

沿道で声援した人や中継を観た人の多くは感動したと話す。

はってでも「繋ぎたい」という選手のチームへの思いは理解できる。
タスキを必死で繋ごうとした選手のスピリットは凄い。

だが、もしこれが監督やコーチからの命令だったらどうだろうか。
倒れて骨折した選手へ「はってでも繋げ」としていたら虐待でしかない。

同じことが、選手の意思なら美談で、他からの命令なら虐待になる。

要するに、スポーツ医学的にはあってはならないことだ。
そもそも、駅伝は走るスポーツであって、競技として成立していない。

未だに「根性第一」が支配する日本のスポーツ界の限界を感じさせる。

女子選手の骨折や外傷が一日も早く回復することを願う。


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