風の声

想いつくまま

万死に値する

2023年03月30日 | 日記

「万死に値する」日本で初めて赤字国債を発行した大蔵大臣はそう嘆いた。その蔵相は後に首相になった大平正芳だった。岸田総理と同じ宏池会に所属していた人物だ。

その宏池会をつぐ岸田総理が、過去最大114兆3812億円の新年度予算を成立させた。そのうち35兆6230億円は赤字国債だというから驚く。

この財政が家計だとすれば、年収は787万円なのに「それじゃ足りない」からと356万円も借金して、借金返済に253万円充てる。そんなことを毎年やってるから借金は1億2000万円を超えてしまったことになる。

これが、家庭ならとっくに破産だ。企業なら倒産している。

2兆円の赤字国債を発行した大平正芳が「万死に値する」のなら、本年度だけでも71兆円もの赤字国債を乱発し、新年度を35兆円の赤字国債で穴埋めする岸田総理は、何万回に値する十字架を背負うつもりなのだろうか。

国会議員らは感覚がよほどズレているようで、財政の3分の1を借金で賄うことに「恥」のかけらも見えてこない。30年50年先の将来を描くのが政治の使命なのに「今さえ良ければ」の無責任な政治風潮が与野党に蔓延する。

売れなくなった赤字国債は日銀に買い取らせ、安倍内閣でその額は500兆円を超えてしまったというのに危機感はない。それどころかバラマキ競争に興じている。

この無責任さこそ、万死に値する。






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