お産・育児ママネットワーク パム

皆様の周産期医療・産科医療に関するご要望、ご意見をお聞かせください。合わせて私達の活動記録です。

お産の課題上田で議論

2006-10-04 06:02:51 | 新聞記事
2006年10月2日(月)信濃毎日新聞朝刊 地域 東信版

◆お産の課題上田で議論

◆母親・医療関係者ら100人参加

◆社会の支え求める声


 上田市の上野が丘公民館で一日、全国各地でリレー開催している「どうする?日本のお産in長野 ディスカッション大会」が開かれた。上田市産院の存続運動がきっかけで発足した「出産育児ママネットワーク・パム」(鷲巣志保リーダー)の主催。母親や医療関係者ら約百人が参加し、産科医療の課題や、安心できるお産に向けた支援体制を話し合った。

 横浜市の産婦人科医、早乙女智子さんは、産科・周産期医療訴訟が多く、賠償も高額化し、激務の産科医が減少、「急速に産める場所が減っている」と全国的な状況を訴えた。

 全体ディスカッションで、上田市の女性は「上田市産院が存続したから問題が解決したわけではない。地域の二次医療が不安」と、存続後の確かな将来像が求められている現状を指摘。佐久市の女性医師は「医者や医師会にどういうことをして欲しいか聞かせてもらいたい」と語り掛けた。佐久穂町の助産師は「地域の中でどれだけお母さんの不安を受け止められるか」と助産師の役割がますます重要になってくるとの認識を示した。

 少人数のグループディスカッションでは、お産をする母親への支援、産科医を増やす為の課題などについて意見交換。

 出産経験がある母親からは「企業が夫を家に(早く)帰す」「最終電車の時刻を午後十時に(早める)」といった社会全体の支えが欠かせないとの声が出た。産科医を増やす為の方策として「産科医が高校に出向き、仕事の体験を話す」との提案もあった。

 大会は「どうする?日本のお産」プロジェクト(熊手麻紀子代表)の企画で五月に横浜を皮切りに始まり、計九ヵ所で予定。長野大会は六ヵ所目となった。会場には託児所が設けられ、子供たちの笑い声や泣き声が響く和やかな雰囲気の中で行われた。

以上
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