鉄火場のアライグマ

株式投資がメイン、の予定だったのですが、いつのまにかマンション購入記、のつもりが建売住宅購入記になってしまいました・・・

バス

2006年09月13日 | Weblog
先日、丸の内の無料バスに乗った。

これは、丸の内シャトルというバスで、民間各社がお金を出し合って、大手町-丸の内-日比谷の間を循環しているもの。乗車料金は無料で、誰でも乗れる。丸の内近辺を移動するには便利そうなので、利用してみた。

このバスの特徴は普通とは変わったバスを使っていること。普通のバスというと、ディーゼルエンジンを積んだバスを想像するが、このバスはディーゼルエンジンは積んでいない。

どんなエンジンを積んでいるかというと、なんと、ガスタービンエンジンを積んでいる。ガスタービンエンジンというのは要するにジェットエンジンの親戚、いや、ジェットエンジンはガスタービンの一種。ジェットエンジンの場合には燃焼ガスを後方に吹き出すことにより推進力を得るが、バスの場合には(ヘリコプターも同じ原理)燃焼ガスで動力タービンを回し、その回転力を利用する。
ただし、ガスタービンの駆動軸をそのままタイヤにつなぐと色々と不具合があるため、このバスの場合にはガスタービンで発電機を回し、その電気をバッテリーに貯めながらモーターを回すというハイブリッドエンジンになっている。

で、乗った感想はというと、、、

電車!

でした。

バスの外でガスタービンの音(ジェット機のような「キーン」という音)は少しだけ聞こえるものの、中に乗るとほとんど聞こえない。耳を澄ますと遠くから「ヒーン」という小さな音が聞こえなくもないが、これは気をつけないと気づかないレベル。

それよりも、動いている時はモーターの駆動音が結構聞こえる。電車が動いている時のあの「ウィーン」という音。


ところで、このバスが積んでいるガスタービンは、一部の業界では有名なキャプストンタービン社という米国のベンチャー企業の、発電用マイクロガスタービンを利用している。
これは米軍のM1戦車に積まれていた発電用補助タービンエンジン(M1戦車自体はメインエンジンも大型のガスタービンを利用している)を改良して小型の発電機にしたもの。
2000年頃にはエネルギー業界で話題になったものの、最近は全く噂を聞かなくなった。

ところで、ガスタービンエンジンの特徴として、様々な燃料を利用出来ることがある。発電用の場合には都市ガスや灯油を使うことが多いようだが、このバスの場合は軽油(ディーゼルエンジンと同じ)を使っている。灯油であれば税金がない分だけ軽油より安いはずだが、何故軽油を使うのだろうか?
給油設備の問題があるのかもしれないが、一番大きな問題は、灯油でバスを走らせると国税庁から脱税で挙げられてしまうことかも。

もし、このガスタービンが灯油やメタノールでしか動かなかった場合、メタノールを入れて走らせた場合には脱税になるのだろうか?

そもそも、ガソリン税や軽油取引税は間接税であり、ガソリンや軽油を買うと自動的に支払われる。しかし、、その燃料を買わないで他の燃料を使った場合に脱税になるというのはなんだかおかしな話のような気がする。たとえば、灯油を使ったとして、その際の脱税額はどうなるのだろうか?使った灯油とお同じ量の軽油取引税相当額なのか、ガソリン税相当額なのか??

このようなことを考えはじめると、軽油とガソリンの税金が違うのはおかしいような気がしてくる。

追記:

ということは、街中を走っているCNGトラック(圧縮天然ガスが燃料)はどんな種類の燃料関連の税を払っているのだろうか?

ん、、では、電気自動車は??

もし近い将来に家庭で車の充電をするようになったら(たとえばハイブリッド車のバッテリーを、家庭の駐車場においている間にフル充電するなど)、専用のメーターを設置してその分だけ余計な税金をかけるようになるのかもしれない。