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鉄火場のアライグマ

株式投資がメイン、の予定だったのですが、いつのまにかマンション購入記、のつもりが建売住宅購入記になってしまいました・・・

地震(3)

2011年03月28日 | Weblog
(前回からの続き)

(1)胃の透視(バリウム検査)の放射線量と比較している→胃の透視の放射線量の多さを分かっていない

胃のX線検査の被曝量はかなり多い。
胸のレントゲン間接撮影は0.02〜0.06mSv/回(=20〜60μSv)
一方で、胃のX線透視(X線をあてながらバリウムを飲んで台の上でぐるぐる回るやつ)は4mSv/回
ちなみに、お腹のX線CTでは1回の撮影で10mSvであり、胃の透視はX線CTの半分程度。

通常の生活で人が浴びる放射線の被曝総量は年間で2mSv程度

http://www.interkarte.or.jp/12doc/main99.html

胃のX線検査1回での被曝は、人が通常の生活で(食物や宇宙線から)「1年間に」浴びる放射線の2倍に当たる。
決して少ない量ではない。


(2)について

問題は、一回で完結する医療目的検査での被曝と、定常的に被曝するものを違う単位なのに直接比較していること。

これは、距離(60km)と速度(60km/h)を比較するようなもので、まともではない。

胃のX線検査の被曝線量は放射線を受けた総量であり、上の例だと距離(実際には単位時間当たり線量×時間)に当たる。
一方、福島での線量としてよく報道で使われている値は「1時間当たり」の線量であり、この「1時間当たり」の線量が胃のX線検査の1/75だったとしても、その場所に3日間(72時間)い続ければ胃のX線検診と同じ量の放射線を浴びることになる。すなわち、3日置きに胃のX線検診を繰り返しているのと同じ。月に10回も胃のX線バリウム検査をするような状況=胸のレントゲンを月に1000枚撮影するレベル、を「問題ない」と容認出来るのかどうか?

そもそも、医療目的被曝と違い、被曝のメリットが全くない状況で被曝し続けることは妥当なのか?
私は、絶対に「妥当ではない」と考える。

でなければ、世界中で放射線の被曝限度を制限するような法律や規制を規定している意味がない。「胃のX線検査を何度も行ったと思って心配しないで」と言ってしまうと、放射線技師は放射線防護の必要はないことになる。なぜ、技師は検査室とは遮蔽された別の部屋にいるのだろうか?

(以下、続く)

地震(2)

2011年03月21日 | Weblog
関東地方は、原発事故の影響で定期的に停電があり、大変だ。
平日は、一日当たり3時間程度停電しており、順序が悪いと1日二回の停電に当たってしまう。

先週月曜の出社時は大変だった。
前日の夜にいきなり停電の実施が発表されたため、電車はかなりの間引き運転となり、午前7時半に駅に行ったところ、改札を通れない状況になっていた。上り電車が既に満員のため、ホームに並んでも乗れず、危険ということで改札を封鎖していた。
仕方がないので改札の前で順番待ちをする(1000人くらいいたかも)。
電車が来るたびに、電車から降りた人と同じくらい(30人くらい?)を改札から通し、また階段の前で止めて、ホームが空いているのを確認して少しずつ人を流していく。
ホームの内外には警察官が4人くらい入っていた。
結局、改札の外で1時間くらい待ち、やっと電車に乗れた。
電車に乗ったものの各駅で乗れない人が続出して電車がなかなか発車しない。
結局、家から会社まで通常の3倍の3時間もかかってしまった。

次の日からは皆が分散して出勤するようになったことと、電車の本数が少し増えたことで、少しだけ時間をずらしていけば通常よりも混まなくなっていた。


ところで、マスコミ報道のごまかしについて。
先ほどのニュースでNHKのアナウンサーが以下のようなことを言っていた。
「○○市における午前8時の放射線量は●●μSv/hとなっており、通常より高い放射線が検出されています。しかし、この量は胃のX線透視の70分の1に過ぎず、直ちに健康に影響が出る量ではないとのことです。」

これを聞いて「おかしい」と思わない人は気をつけた方がいい。

(1) 胃の透視(バリウム検査)の放射線量と比較している→胃の透視時の被曝放射線量の多さを分かっていない
(2) 一回で終了する検査の線量を、定常的に被爆する量(なので「/h」という1時間当たりとなっている)と比較している。
(3) 「直ちに健康に影響が出る量ではない」とは?
(4) 外部被曝と内部被曝の違いは?


以下、続く。。。

地震(1)

2011年03月13日 | Weblog
3月11日に東北地方で発生した大地震だが、東京も震度5レベルでかなりの揺れだったようだ。


「だったようだ」というのは、ちょうど当日の午後3時頃、出張で滋賀県に行っており、車の中で携帯のワンセグテレビのニュースを見ていたところだった。
(うちの会社のオフィスは丸の内にあります)

で、大地震らしい、ということでその後の仕事も上の空、、、
午後5時過ぎに仕事が終わったのだが、東海道新幹線も止まっているというニュースが流れている。
出張の同行者2人は午後4時頃には京都のホテルを予約していたが、私は「もう少し状況を見てから・・・」と思い油断していた。その後、会社の大津支店に寄ってネットを見ると、地震の大変な状況が分かってきた。

新幹線も止まったままのようで、これでは家に帰れない。
そこで、慌ててホテルを探し始めたのだが、既に京都近郊のホテルはどこも満室。
20箇所以上に電話をしたが、すべて満室とのことで断られて途方にくれていたら、前に座っていた人が「あそこにあるホテルは?」と大津市のホテルを教えてくれた。

早速そこにかけてみると、ツインならあと三室残っている、ということで、ここで逃したら野宿になるかもと思って予約する。
そのままホテルまで歩いて5分で到着。

夕食を食べていなかったので、近くにあったスーパーまで買い物に出かけて弁当や飲み物を買い込んできてテレビのニュースに見入る。
とんでもない地震のようだ。大変だ。

新幹線は相変わらず止まっている。次の日に帰ることが出来るかどうか不安だが、東海道新幹線が直接被害を受けたわけではないので、深夜に線路点検をして翌日朝からは動くことを期待して、午前8時過ぎの新幹線を予約して寝る。


次の日(12日)

朝6時に起きてテレビをつけると、相変わらず地震のニュースで埋め尽くされている。当然か。
新幹線が動いているということなので、7時前にホテルを出て大津の駅に向かう。
在来線も新幹線も問題なく動いているようだ。

そこで、予約していた新幹線よりも1時間くらい早い列車に変更する。
新幹線に乗る際にはエクスプレス予約を使っているため、列車に乗る直前まで何度でも無料で予約変更が携帯で出来るため非常に便利。

結局、京都発7時半ののぞみに乗って新横浜には定時に到着。

で、そこからが問題だった。

携帯で、横浜市営地下鉄が新横浜~センター北まで動いていないことが分かっていたため、横浜線で長津田に出て田園都市線に乗り換えるというコースを考えて新横浜で横浜線のホームに行く。

ところが、電車が20分に1本しか走っておらず、また、最高速度を35km/hに落としているとかえで、輸送能力が足りずホームに人があふれている。
なんとかホームの端まで移動して列に並ぶが、15分後に来た電車はぎゅうぎゅうで乗れない。
乗れずに電車が行ってしまった後に、アナウンスで「次の電車が来るまでにかなりの時間がかかる」と言われて、諦めて横浜市営地下鉄の駅に向かう。

地下鉄の普通区間は代替バスを運行していると言う情報だったので、駅の改札前で整理券をもらってバス乗り場に並ぶ。

ここも長蛇の列だったのだが、次々とバスが来るため15分くらいでバスに乗れた。

バスは、地下鉄の駅ごとに停車しながらセンター北駅に向かう。

40分くらいかかってセンター北までたどりついて、地下鉄であざみ野まで行こうと改札に行く。
ところが、動いているはずのセンター北~あざみ野間が先ほどから止まっているということがアナウンスされている。
仕方がないのでまたバス乗り場に戻り、たまプラーザ行きの東急バスの列に並ぶ。
並んでいると、一つ隣のバス停に鷺沼行きのバスが来て、こちらは空いているようなのでそちらに乗車した。
鷺沼までは順調に動いて、鷺沼駅で東急線に乗り換え、なんとか自宅の最寄り駅に着いたのは、新横浜に到着してから2時間半が経った午後0時だった。

普通であれば30分で行けるところに2時間半もかかってしまった。


とはいっても、オフィスにいた人たちは11日は家に帰れずに大変だったようだ。
それに比べたら大したことはないかも。

続く(・。・)