成田を午後10時に出発して、約10時間の飛行でバンクーバに着く。
エアカナダの機材はB767だったが、非常脱出口の席だったので、足元が広くてエコノミーでもなんとか我慢出来た。
バンクーバには、現地の午後4時頃に到着する。ここでまた問題が・・・
成田でカルガリー行きをバンクーバ経由に変更してもらったものの、手元にはバンクーバ行きのチケットしかない。成田のカウンターは混乱の極みで、カルガリーまでのチケットは?と聞いても、現地に行ってあるから何とかなる、ということでそのまま来てしまった。
バンクーバでは国内線のターミナルに歩いて移動するが、入国審査後、エアカナダの関所のようなところで「チケットは?」と聞かれる。
ないと答えると、理由を聞かれ、理由を説明すると、係員はモニターを見ながら深刻な顔をして考えている。
前日の成田が雪で混乱していたことは情報として知っているようだったが、しばらくして、「とりあえず出発ゲートに行け」と指示されるのでまた歩いてバンクーバ→カルガリー便のゲートに向かう。
ゲートに着いたのが出発の1時間半くらい前だったが、まだ人はおらず係員もいない。仕方ないので仕事をしながら待つ。
出発30分くらい前になって係員が出てきて何やら人の名前を呼び初めたので近づくと、10番目くらいに名前を呼ばれ、チケットを渡される。なんとかカルガリーに行けるようだ。
飛行機は定刻に出発し、小型のコミュータージェット(CRJ200?)でカルガリーに向かう。
カルガリー到着は午後9時過ぎ。
到着ロビーに着いて、カナダドルを持っていないことを思い出し(成田のドタバタで換金が出来なかった)、近くにあった交換所でとりあえず2万円分くらいのカナダドルを買う。
空港からはリムジン(タクシー)でホテルまで30分程度なのだが、外気温の表示がマイナス28℃と出ている。とんでもなく寒い。高速を走るすべての車の排気管から白い蒸気が上がっている。
ホテルに着いてチェックインしたのが午後10時過ぎで、既にホテルのレストランは閉まっている。フロントで食事をするところはないか聞くと、近くのレストランが開いているというので、そこに行くことにした。
2ブロック進んで1ブロック右に行けば分かる、と言われてホテルの外を歩き出すが、さすがにマイナス30℃近い気温なので、息をすると鼻と胸が痛くなる。また、耳がしびれてきて顔も痛い。
3ブロックということだったのだが、700mくらい寒い中を歩いて何とかレストランにありつき、ホテルに返って寝た。
時差ボケがあるのだが、疲れていたせいか、そのまま寝ることが出来た。(つづく)