モーツァルト Sym40・41 クーベリック/バイエルン放送交響楽団

orfeoのライブ録音。クーベリックはSONYのスタジオ録音も好きだが、こちらは最近中古盤を購入した。



どちらの曲もスタジオ録音より感情が演奏に現れている。それは41番の方がより顕著である。
本質的なものだけで創り上げられた最高の部類のモーツァルト。均整が取れていて、しなやかでかつ強靭な筋が通っている。ライブ録音はもやっとして薄味な録音が多いと思っている。これも最初は乾き気味の薄い録音だなと思ったが、聴き進むうち感じなくなり音楽に引き込まれていく。会場の緊張感や演奏者の熱気が伝わってくる。


話しは変わるが、kazuのオーディオはベートーヴェンの交響曲を鳴らすのが苦手なようだ。特に「田園」、特に第一楽章前半で音が痩せる。バレンボイム、Ｍ・ヤンソンス、アーノンクールなど古くない録音、続けて沈没。マリナーのしか、だめみたい。

「春の祭典」バレンボイム/シカゴ交響楽団

この間、ブログで七味様とバレンボイムの話をした。その関連で。
バレンボイムが指揮したCD、数枚しか持っていないが、この「春の祭典」にはうなる。シカゴ交響楽団がすごい。余裕しゃくしゃくで大迫力。ライブ録音だが、実際に聴いたら腰を抜かすかもしれない。抜かしてみたい。

いつだったか、ニューイヤーコンサートの映像では、えらく老けていた。身体が重く動くのが辛そうで、たらたらの汗を拭きながら指揮をしていた。74歳くらいになられた。大丈夫なのだろうか。
世界の名オーケストラを飛び回る巨匠である。でも、録音は個人的には決定力がほしい。整理整頓が行き届き、大迫力だがどこかクールな「春の祭典」や「幻想交響曲（ベルリン・フィル（ソニー））」は大好きなCDだが、両曲とも、他にたくさんの名録音があるので苦しい。
天才過ぎて、なんでも出来過ぎなのかも知れない。
そうそう、ベートーヴェンの全集（シュターツカペレ・ベルリン）を持っていた。何年も前に買って、3番だけ聴いてそのままにしてある。今度、聴かなくては。

Harbethのこと

kazuの使っているCompact7 es3を含めたHarbethの数種類のSPの比較視聴記事が、某オーディオショップのHPに出ていた。ショップの代表が書いたものだが、Compact7 es3は最近登場した機種と、また以前のモデルと比較して良くない（好きになれない）という記述がある。人それぞれ、あくまでも好みの問題だと断っている。そう、その通りで、人の話にいちいち惑わされていてはたまったものではない。
しかし、すでに使用していて喜んでいるkazuにとっては少し悲しかった。
代表はハーベスを愛していて、それゆえの話だとも言っているが、少しデリカシーが足りないような感じがする。
まあ、あくまでも好みの問題であるし、ウエルフロートボードでお世話になっているし、けれど、けれどを重ねながらの主張には熱がこもっている。同じ環境でそれぞれのHarbethを聴くことができなければ、代表には反論できない。まあ、いいでしょう。
最近登場した機種と、10年前に発売されたCompact7 es3をあえて比較しているのは、Compat7 es3は未だに人気があるのかな。ふふふ。

さて、実際使用していてCompactという名の通り、オーケストラ音楽は背伸びをして鳴っていると思うことがある。でも、CDによってまちまちであり、録音自体に「ゆとり」感があればそれはちゃんと表現する。室内楽や声は綺麗。自分の部屋で、自分の機器でほかのSPを聴くことはできないが（無理すればできるだろうが）Compact7 es3は優雅だと思う。

チャイコフスキー Sym6「悲愴」　カラヤン/ウィーン・フィル

突然ですが、カラヤンのCD、これとロストロポヴィチとのドヴォルザークの協奏曲、あとシュヴァルツコップの伴奏のを持っている。
以前は他にも少しあったが、残っているのはこれだけ。
そのうちの「悲愴」。それとなく聴いてみた。手元に残っているだけあって真摯な演奏だと思う。精緻さとウィーン・フィルのまろやかさがミックスされて、聴きごたえがある。
このCD1枚とっても、うまく鳴っていると思うようになるまで調整するのは大変だ。