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時間は何をしていても過ぎる。

連休最終日、音楽を聴く。

2017-05-07 14:05:45 | クラシックCD
連休前、音工房Zのパネルを設置したことから始まり、連休中、CDラックを撤収、CDを整理したりして音響改善に努めてきた。しつこいが昨日書いた通り、新しい簡易ラックは段が少ないのでCDの一部は野積み状態となっている。



予定では連休最終日の本日、ホームセンターから材木を買ってきて段の造作をしようと思っていたがやめた。量は減り、どこに何のCDがあるのかは分かる。見栄えよく収めなければならない緊急性は特にない。それよりも最近の成果を確認すべくじっくりとCDを聴くべきだと考え直したのだ。
狭い部屋ではあるが、選別したCDは何とかリスニングポイントより後ろへ納めることができた。目の前にはharbethやパネルなどのオーディオ機材しかない。なんとしても残響の多さを活かしたい。
側面のラックをなくしたことで前より濁りのとれた音響になったと思う。



朝から、休憩を取りながらいろいろと聴いていた。どれでも良いのだが、脈略なく2枚。
ヨッフム/コンセルトヘボウのブルックナー#6。



久しぶりに音楽をまじめに聴いた気がした。1980年の演奏会を放送用に録音し、それをCD化したものである。音質には期待せず聴き始めたが、なかなかどうして、高音質という部類ではないが、音響は膨らみ、柔らかい。ブルックナーの大河のような流れが十分に伝わってきて感動的である。達観のヨッフムは緩急自在。まさに普遍的な域まで到達している。そういえば昔、別のブログをやっていたとき、「ブルックナーの音楽なんておおげさなだけで大したことはない」というようなことを書いたら、それを見た人から「お前さんが未熟なのだ。もっと真面目に聴きなさい」というコメントを頂いたことがあった。その通りだった。

ショルティ/ウィーン・フィルのシューベルトのこの時分は#9だった「great」



ショルティとウィーン・フィルの組み合わせは、指揮者の力強さとオーケストラの柔らかさが適合することが多いと思っている。この録音もそうであり、ぐいぐいと進むところはショルティらしいが、ウィーン・フィルが独特のしなやかさを発揮し、最初から最後まで壮麗で優美だ。ところで、このCDには同コンビによる「ジークフリート牧歌」が入っている。ウィーン・フィルが室内楽様式で奏でる地平線、水平線のようなワーグナー。穏やかで贅沢な18分30秒を体験すれば、きっと再び聴きたくなるだろう。

どちらのCDもこの前までの環境だとうまく鳴らなかったと思われる。
コメント (4)
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