架空庭園の書

音楽への"homage"を主題として、思いつくまま気侭に書き連ねています。ブログ名はアルノルト・シェーンベルクの歌曲から

帰り来ぬ青春

2007-05-07 | My Favorite Songs


セルフカバーし、ダイアン・リーブスDianne Reevesと英語でデュエットしています。

若いころ、多くの夢があった、歌われるのを待っているたくさんの曲、若さゆえの自身の生意気さ(arrogance)....年を経て、振り返ってみると、かなえられなかったことばかり、それらがほろ苦く舌に感じられる、帰り来ぬ青春...(大意)というような、オトナの歌。似たような気持ちは、少なからず誰もが持っており、そこに共感するものがあるのでしょう。

JAZZNAVOUR。アズナブールとJazzを重ねしゃれたタイトルのアルバムに収められているこの曲
オリジナルは:

Hier Encore(Yesterday When I Was Young / 帰り来ぬ青春)
作詞/作曲:シャルル・アズナブール Charles Aznavour
編曲:ポール・モーリア Paul Mouriat
英詩:Herbert Kretzmer

いってしまえば、2'20 足らずの端唄でしかないのですが、心の奥深くにずっと残る曲の一つ。ポール・モーリア編曲のオリジナルでは、縦の線が揃わないのもフランスの伝統らしく(?)、とても良い ! のです。
オリジナルは3拍子ですが、4拍子8ビートに英詩が付けられて、さらに広まったといえます。枯葉、リラのワルツ(Once Upon a Summertime)、My Wayも同じパターンです。
この曲が入っているために、知らない歌手のCDでも、つい買ってしまうこともあります。

「しみじみ系」として、メル・トーメ。うま過ぎるのが玉にキズ?クラシックでいえば、ディートリッヒ・フィッシャー=ディスカウのような人。「絶叫系」としては、シャーリー・バッシー、リナ・ホーンが歌っており、それぞれ歌い手のカラーが感じられます。

YouTube
"Yesterday When I Was Young"で検索するとアズナブールのものではフランス語英語シャーリー・バッシーリナ・ホーンの映像が見られます。

ビング・クロスビー
1月から12月まで、月や季節にちなんだ曲を歌ったアルバムの最後にこの曲を淡々と歌っていました。といってもそのLPが手元にないので記憶しているだけですが。ぜひ復刻して欲しいものの一つです。

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