架空庭園の書

音楽への"homage"を主題として、思いつくまま気侭に書き連ねています。ブログ名はアルノルト・シェーンベルクの歌曲から

初秋

2010-09-23 | misc
なにか重要なことについて、たとえば、お父さんがまた自分を誘拐しようとするかもしれない、といったことについて考える時は、彼が試みるかどうかについてあれこれ考えるよりは、彼が試みた場合にどうするのがいちばんいいか、ということを考える方がいいんだ。彼がやるかどうか、きみに判断できない、彼の考え次第だ。きみは、彼が試みた場合にやるべきことを決める。それは君の考え次第だ。わかるか?なんと含蓄のあるセリフでは . . . Read more
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フィンランド化

2010-09-20 | misc
1週間ほど前にフィンランドの人と話をした。当然のことながらシベリウスの話題で盛り上がる。偶然にもこの人はシベリウスの生まれた町の出身で日本人観光客がこの町に大勢来るとも言っていた。フィンランドそしてシベリウスといえば《フィンランディア》となるのだが、この感動的な作品がどのような状況で生み出されたかを改めて思い起こすと「フィンランド化」という言葉も頭に浮かぶ。尖閣諸島中国漁船衝突事件衝突以来、様々な . . . Read more
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シューマンの指

2010-09-12 | misc
5歳からピアノを習っており高校1年の冬に音大受験を考え、1浪の後音大に進んだ主人公、諸橋優。物語は、その主人公が当時の様々なできごと、音楽---とりわけシューマン、それもピアノ作品への思い(やや衒学的ではあるとしても)などによる長い独白で構成され、物語の影の主人公ともいえる「永嶺修人」の誕生日でもある2009年7月23日 の日付で私の長い独白が終わる。独白の後に、大きな展開(どんでん返し)があるの . . . Read more
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Isn't It Snobbish?

2010-08-30 | misc
オペラファンの聖地、ザルツブルク音楽祭にやって来ました。今夜の演目はムーディー指揮「オルフェオとエウリディーチエ」。演出がとても面白く、歌手も抜群。ドレスアップしてお出かけ。  ------------------------------------------------というのは「ルンルンを買っておうちに帰ろう」の「ヒガミ、ネタミ、ソネミ」(本人談)の作風から大きな変化を遂げ、今や「 . . . Read more
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The In Cloud

2010-08-11 | misc
「コンピュータという言葉はなくなり、コンピューティングという言葉だけが残る」というようなことをニコラス・ネグロポンテは以前言っていた。ちなみに、この人のプレゼンテーションは凄いとしかいいようがない。Nicholas Negroponte Keynote - Internet and Society 2007 つまり、物理的なハコとしてのコンピュータ、今のPCのようなもの---がなくなり、様々なデバ . . . Read more
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From Russia With Love

2010-07-29 | misc
最近話題となったスパイの話。冷戦が終わってだいぶ時がたっていても、まだスパイ活動は行われているようだ。実際のところ、いわゆるスパイらしい----というのは映画などから連想されるそれ----ではなく、ごく普通の、隣人であってもなんら怪しさを感じさせることなく、日本に融けこんでいるのかもしれない。日本は防諜意識が低く、スパイにとっては活動しやすいという話もどこかで読んだことがある。公開されている画像を . . . Read more
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ドグラ・マグラを読む

2010-07-19 | misc
小栗虫太郎「黒死館殺人事件」そして中井英夫「虚無への供物」----武満さんが装丁をした----と並ぶ傑作といわれている。あるいは奇書と。すっとは読めない。毎日すこしづつ読み継ぎ3週間かかってやっと読了。で、わかったか?というとどうもなんだか。単細胞生物が発生しヒトまで進化する長い時間軸について語られる部分もあればほんの一瞬を捉えて語るところもあり。時間論としても面白い。当時----1935年/昭和 . . . Read more
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140文字のつぶやき

2010-06-17 | misc
つぶやけるのは140文字まで、というのはよく知られているし、Twitterを紹介するサイトやブログにもそのように書かれている。Firefox拡張機能のTwitterを使うことでこの制限を超えることもできる(らしい)。ただ、この「140文字」がどのようなものかについてはどこにも書かれていない(だぶん)。この「浅さ」が気になり、実際にどのようなものかを試してみた。このことのため(だけ)にアカウント . . . Read more
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ソニー・グーグル提携

2010-05-21 | misc
本日の日本経済新聞のトップそして11面で取り上げられている話題。ソニー・グーグル提携ハード・ソフト融合急ぐ脱・価格競争へ新モデル# この見出しにある中黒(・)は、なんかいやだなァグーグルOS搭載水平分業へ転換機器の販売後もソフトで継続的に収益を上げるビジネスモデルを構築できる。といった文字が紙面を飾っている。その一部を引用すると:これを機に、パソコン産業でマイクロソフトとインテルが覇者となったよう . . . Read more
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だからどうしたってんだ?

2010-05-08 | misc
電車に乗っていてドア付近に顔写真付きで新刊の広告を見ることがある。書店に行けば大量の著作群。先日観たTVでは、このような著作をテキストとして勉強会が開かれているらしい......というわけで露出する機会も多く何かと話題となる勝間さん。その勝間さんとひろゆき氏の対談(にもなっていなかったが)を連休中にYouTubeで見た。(もう一度見ようとしたら、削除されていた)対談そのものがどうかといえば:ばっさ . . . Read more
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ワシントン・ポスト

2010-04-18 | misc
数え切れないほど多くの名作を作ったスーザ。マーチ王。8分の6拍子のこの曲を毎週のように吹いたり、指揮をしたことがあった。Washington Post March The Washington post, Oh happy day 思い返してみればベートーヴェン、モーツァルトよりもっと前に親しんだ作曲家なのだ。曲名の由来となったのは新聞の名前。Washington Post。先日、この新聞のコラム . . . Read more
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存在の耐えられない軽さ

2010-04-14 | misc
核セキュリティサミットの夕食会で話し合いがもたれたというニュース。asahi.comはアノ方の感想を次のように報じている。その一部を引用すると:「その10分間を使って、私と2人で、隣り合わせにしてくださったものですから、ある意味でじっくりと2人だけで話ができました。」産経MSNは「まず私の方からは、日米同盟というものが大変大事であると。その考え方の中で普天間の移設問題を今努力している最中だというこ . . . Read more
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谷歌

2010-03-23 | misc
地下鉄銀座線に乗った。表参道を過ぎて終点の渋谷へ向かうと、車内に突然のように外光が差してくる。線路は高架になり、高いところから地上だけでなく東横線やJRを見下ろす形になる。見渡せば渋谷駅は谷の真ん中にあることがよくわかる。画像は、銀座線から見た渋谷駅近く工の事現場。かなり深く掘り下げているのがよく見える。そういえば昔「ビットバレー」とか言われて騒がれた---騒いだ、あるいは扇動した----企業もあ . . . Read more
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ロバート・B・パーカーとエリック・シーガル

2010-01-21 | misc
仕事場で雑談していた時に「ボストンの、それも観光客がいかないような場所について、なんでそんなに知ってるの?」とボストン出身のネイティブに訊かれたことがある。それはすべてロバート・B・パーカーの小説のおかげなのだ。スペンサーそしてスーザンを中心として、ホークそしてポールなどなど多彩な人物が登場するスペンサー・シリーズにおいて「初秋」はハードボイルド小説としてはウェットなのだろうが傑作。「彼は怖い男だ . . . Read more
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コンテスタシオン #2

2010-01-19 | misc
アエラを買った。久しぶりのこと。あの一行コピーにみられる古いセンス(作った当人はシャレていると思っているのだろう)を持った、そしてすでに死語となっている写真週刊誌FocusやFridayと同じような誌面作りの雑誌だ。つられたのは《小沢一郎---本誌ズバリ報道していた「ダムと土地」》という記事。今、話題の人のことである。読んだ結果は「やっぱりネ」というところ。記事は署名入りという編集方針で、この件で . . . Read more
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