ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

クラウドで変革加速…

2014-01-01 17:24:58 | NewsPaper
あけましておめでとうございます
本年も当ブログを宜しくお願い致します


では、元日発行の日経産業新聞から1面からこの記事をピックアップ
『旧態破り 好機つかめ
 ◇◇3世代のキーマンに聞く』より
『さくらインターネット社長 田中邦裕社長(35)
 クラウドで変革加速』

元旦発行の日経産業新聞では、まず3世代のキーマンとして
LIXILの藤森義明社長
デジタルクリエーターのTehu氏と
さくらインターネットの田中社長のインタビューが
掲載されています

インフラエンジニアとしては、田中社長のインタビューを
取り上げることにします

まず、2014年のIT業界のキーワードとしては
『クラウド化の進展』『コンシューマー製品の台頭』
を挙げています

『クラウド化の進展』は、IT企業によって構築されたシステムを
複数の顧客企業がインターネットを通じて利用することで
顧客企業ごとに個別にシステムを構築するといった需要は減少し
労働集約型産業であったIT業界にも変化が求められるといったこと

これは、顧客企業がシステムを自前からクラウドに切り替える動きが加速し
IT業界自身が変化することを意味します

『コンシューマーの台頭』は、本来は消費者向けに開発された製品を
企業が活用する動きが活発になっていくことを予測しています
例えばレジ機器がタブレットを用いたアプリケーションに
安価に置き換えられるといったことがあります


こういったことから、顧客企業にとってはよいことがありますが
IT企業としては変化しないと厳しい状況になっています
システム構築の案件自体が減り、ハードもソフトも売れなくなってしまいます
あくまでクラウドなので、どこにどんな機器を設置するかということを意識しないでよいからです

そんな状況下でさくらインターネットの動きとしては
北海道石狩市のデータセンターを2号棟まで拡張しました
これは、クラウド化の進展に伴い、データセンター運営会社が持つ
サーバーの中身を借りたいというニーズは増えると判断したからのようです

クラウド化で自前のシステムを構築しなくなれば
社内データの預け先として社外のデータセンターを活用する動きが広がり
預け先としては情報漏洩などの危険性を勘案し、海外より国内に拠点を置く
データセンターが選ばれるといったことを考えたようです


いくらクラウドが進展しようと、顧客企業がシステムが構築されている場所を意識しなくても
結局、システムはデータセンター内のサーバー上で動いています
そのデータセンターがなくなることは決してないわけです
とすれば、他社とは違うデータセンターの売りが必要になります

そういったことから、さくらインターネットの田中社長のインタビュー記事は
業界の行く末を感じさせる良い内容の記事でありました
と当時に私の行く末の参考になる記事でもありました


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