ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

IT融合 教育に新風…

2014-03-06 12:23:13 | NewsPaper
今日は久しぶりにIT展示会・セミナーへと足を運びました
企画仕事をしている時はわりと行ってましたが
それ以外だと平日のそういうイベントはなかなか…
今のこの時間をこういうのに有効活用できるのはいいですね


さて、本日の日経産業新聞から、5面のデジタル・サービス欄からこの記事をピックアップ
『【異才の横顔】
 マナボ社長 三橋 克仁氏
 IT融合 教育に新風
 家庭教師の経験 アプリに』

マナボ」というスマホアプリをご存知ですか??

とある地方に住む高校生が数学の問題に行き詰った時に
スマホを取り出し問題の写真を撮影してアプリに投稿

その後、その問題について教える学生との会話が始まり
イヤフォンを通して音声を聞きながら、画面では図形や数式が
書き込まれていくというもの

いわゆる家庭教師のようなものをアプリで実現したのが
この「マナボ」というアプリ

https://mana.bo/lp/a/recruitingsite/img/photo_app.pngより

これは、ベネッセコーポレーションの高校生向けサービス
採用されているそうです

この仕組みを構築したのが今回紹介されている三橋さん

この三橋さんは、裕福とは言えない環境の中で
逆境を切り開くべく、勉学で人生を切り開いてきたそうです

東大に入り、宇宙飛行士になろうと思っていたところを
ネット広告関連企業でのインターン経験を経て
社会に影響を与える仕事をしたいと、起業という
キャリア設計に転換したとのこと

2011年に自宅で起業し受託開発を請け負いながら
温めていたアイデアを実行に移したとのこと

それは、予備校講師の経験から、生徒から物理の質問を受けても
電話とメールではうまく説明できず、もどかしさを感じていたとのこと
タブレットやペン入力の技術が普及し始めた状況を見て
今なら実現できるとこのアプリの開発を始めたそうです

さらには、双方向でのリアルタイムの指導をするだけでなく
その教師を評価する仕組みがあるのですが、これは三橋氏の経験に基づいているのだとか

これは、三橋氏が中学3年生の時に同じ団地の高校3年生に数学を教えて時給800円
大学院生の時に小学6年生を教えて時給は8000円…
といった経験があり、ブランドにお金を払う不均衡を打開したい
ということから評価システムを導入したそうです

ブランドだけではなく、あくまでその指導の質からなる星評価によって
淘汰されていくことがあるべき姿だと三橋氏は考えられています

教育系のITサービスやアプリは、現在続々と世に出ています
一方的なものから双方向的なものへと変化もしています
その中で現状はひとつの代表的なサービスというものはありません
衣ならゾゾタウン、食ならクックパッドといわれるようなものが
教育でも作り出すことができるということです

三橋氏としての目標は生徒100万人、教師10万人を超える
プラットフォームを作るということだそうです
まさしく教育から社会を変えようとされておられます
この動き、注目しておきたいですね