ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

ドバイにパン認識装置…

2014-03-27 11:20:39 | NewsPaper
今日から久しぶりに実家に帰省を…
2年ぶりの我が家の変貌ぶりを
楽しみにしています


さて、本日の日経産業新聞から、5面のデジタル・サービス欄からこの記事をピックアップ
『【異才の横顔】
 ブレイン社長 神戸 寿氏
 ドバイにパン認識装置
 「これをやった」と胸張りたい』

パンの種類を画像認識によって判断する
POSレジ装置「ベーカリースキャン」なるものについて
ドバイの王族との商談が決まったと…

そんな話から始まる今回の記事
兵庫県西脇市にあるソフト開発会社ブレイン
代表取締役社長 神戸 寿氏について書かれています

まずは、このベーカリースキャンなるもの
パン屋さんにおいて、購入客がパンをトレーごと会計台に置くと
それを備え付けカメラが撮影し、パンの種類を判別して購入額をはじき出す
というもの


と書いて見たものの、パンを自動で認識するシステムというのは
大変なことだと想像することができます

パンは、同じような形状をしたものが多くあります
トッピングされているものの違いなんて数多
パンの焼き具合によって表面の色が変わってきます

このシステム自体は、ある外食チェーンからパンの精算システムに関する
システム開発を依頼を受けたことから、可能性を感じて研究開発に取り組んだそうです
それこそ、自らパン焼き器を購入し毎日パンを焼き続け、半年がかりで
焼き時間と表面色の関係を示す数式を導き出し、実用化にこぎつけたそうです
その執念の物凄さを感じずにはいられないものです


さて、この神戸氏ですが、そもそもは西脇市の材木店の産まれ
学生時代はあの「古井戸」というバンドのメンバーとして音楽活動に没頭していたとか
大学を卒業後は、当時の松下電工に入社しコンピュータの導入に携わるも
家業の事業である材木店を引き継ぐことになったそうです
とはいえ、それは神戸氏にとってはおもしろくなかったとか…

将来、自分はこれをやったんだと子供に胸張って言えるものを残したいという想いから
一念発起し、過去の経験を踏まえてPCショップを開きシステム開発の実績をつくっていったそうです

これまで、手塩にかけて育てた独自開発の製品が米国などの
海外市場でも認められるようになり、それが神戸氏の起業家としての
魂を揺さぶっていくとのこと

今回のベーカリースキャンは従来の実績は十数台だそうで
海外市場を視野に入れた成長を実現させるには、これからが正念場
これをやったと胸張って言えるものを残したいという
起業の原点は絶えずあるとのこと


この異才の横顔という不定期連載は
どちらかといえばエッジのたった若手をよく紹介していますが
今回は63歳のベテランともいえるチャレンジ精神あふれる方
その発想と行動力は学ぶべきことが多くある内容でありました