猫の気持ちになってみろ

愛猫「チコ」がぷるぷるしてます

とんび

2013-01-19 23:41:07 | 

とんび
刊:角川文庫(2008/10/30) 著:重松清
★★★★★

昭和三十七年。瀬戸内海に面した街、備後市。
二十八歳のヤスは、待望の長男アキラが誕生し、生涯最高の喜びに浸っていた。
愛妻、美佐子と、我が子の成長を見守り、幸せを噛みしめる日々。それは、幼い頃に親と離別したヤスにとって、ようやく手に入れた「家族」のぬくもりだった。
しかし、その幸福は、突然の悲劇によって打ち砕かれてしまう・・・
∞∞∞∞∞

NHKドラマを未だに見直しては号泣し、TBSドラマの第一回も観て感動し、そしてついに原作を読みました!
で・・・やっぱ号泣!!!

私の頭には、まだNHK版ドラマが鎮座しているので、堤真一さんを思い浮かべながら読みましたが、原作もいいですね。
そして、NHKドラマはとてもよいアレンジしていたことがわかります。TBSもがんばってくれちゃうに違いありません。

と、ドラマの話はともかく原作。
ヤスさんは、アキラを片想いする恋人のよう。父親としてのたくましさ、よりも想い悩むヤスさんが、愛おしく書かれていました。

本作、あまりディティールは細かく書いておらず、それだけに、想像の幅が広く、自分なりのヤスさんを頭に描き、号泣です。