里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

仮伏せ中のシイタケ原木に散水

2024年02月24日 | 山菜

シイタケ原木に植菌し、仮伏せしてから20日余りが経過しました。
これが仮伏せ中の原木。


仮伏せは保温、保湿をして菌を伸ばすために行うものです。
2、3週間後に確認して必要があれば散水することになっています。
予定より若干間が空きましたがビニールを開けてみました。


仮伏せする時に軽く散水したので覆いにしていたコモにはまだ湿気が残っています。
コモを剥いでみると、原木も多少湿気っているのが分ります。

打ち込んだ種駒の状態を確認します。


ちょっと見にも種駒が白くなり浮き上がっているのが確認できます。
近づいてみるとハッキリ白くなり、種駒から菌が吹き出ているものと思われます。


拡大してみても確かに菌が出ているようです。まずは一安心と言ったところ。


さらに全体をみると、少々菌があまり見えないところがあります。


この辺りは原木そのものが乾いています。やはり水分が足りないようです。


切り口に近い部分や、南側の直射が当たるところの水分が少ないと思われます。
少し水分が必要と判断し、散水ました。


昔は、低温期なので散水するのはあまり良くないと考えていました。
しかし、散水してみたところ結果が良かったことから水分不足が一番良くないと思うようになりました。
再びこもで覆いをします。


ビニールを掛け元の形に戻します。


暫くこの状態を保った後、またチェックします。


栗の木を利用して水路と土手を補修

2024年02月23日 | 田んぼ

冬季には田んぼの土手や水路の補修を行っています。
自然災害があれば、当然補修する箇所も多くなります。
2011年の東日本大震災や2019年の台風19号による崩落などでは大変でした。
それほどでなくとも、毎年全く何事もないと言うことの方が少ない。昨年はその珍しい年だったと言えます。
しかし、自然に弱っている所が必ずあります。大事に至る前に手当てすることが肝要なのです。
土手や水路の崩落を防ぐために杭を打ち、土止めをするのが主な作業になります。
その補修に用いるのが自ら切り出した栗の木。
切ったばかりの生木は重く扱いづらいのでしばらく放置してから利用します。
これは一年ほど前に切り出し、現場近くに放置していた栗の木。太いものは割って使います。


チェーンソーで先を尖らせ杭を作ります。


不足する場合は自宅にストックして置いたものの中から選んで持ち込みます。
栗の木は太古の昔から掘立柱に用いられるなど優秀な建材として知られていたのです。
水に極めて強く、栗の木に優る杭は他にありません。
ここは排水パイプのある所。崩落するとまずいので両側を補強します。


右側を横木を入れながら杭を打ち込み土止めにします。


左側も同様に打ち込みます。


これで出来上がり。


ここは土が緩んでいるので何れ崩落する心配があります。

やはり横木を入れながら杭を打ち込み土止めにします。


打ち込みました。この後土を載せて終了です。


栗の木は丈夫ですが、土止めのため打ち込んだ杭も、古くなればこのように次第に腐ってきます。


それらは新しい杭を打ち直します。


数本、新しい杭を打ち込み更新しました。


こちらも同様に古い杭に変え新しい杭を打ち込みました。


こちらも新しい杭を打ち直しました。


同様の箇所は結構多くあります。
狭い場所なので補修は全て手作業にならざるを得ません。
若い頃はあまり感じませんでしたが、老体になると掛矢で打ち込む作業は、後で体にきます。
厳寒期でもあるので、天候にも左右され長時間の作業は厳しい。何日かかけて少しずつコツコツとやります。
田んぼの作業と言うと田植えや稲刈りだけが目立ちますが、それらは一時。地味な仕事が多いのです。


畑に置いたまま冬囲いしたハクサイを取り込む

2024年02月22日 | 畑:葉菜類

畑に置いたまま冬囲いしたハクサイを取り込みました。
大雪になるかもしれないという予報だったので、タイミングとしても悪くなかったようです。
冬囲いしたのは12月19日。2ヵ月余り経ちました。
冬囲いは畑に置いたままと室内に取り込む二つの方法で行っています。
今年は早生種がシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅し播き直したため囲いの量が多くなっています。
これが作業場の中に取り込んで冬囲いしたハクサイ。


品種は中晩生種「郷秋80日」。
外葉を数枚残して新聞紙で包み、逆さまにして寄せています。


この方法は天候の影響を受けないので確実な方法です。
助っ人は主にこちらから先に消費しているようですが、大分残っています。
こちらが畑に置いたまま冬囲いしたハクサイ。


外葉を縛っただけのよく行われている簡易な方法。不織布で覆いをしています。
穫り終えたのは三分の一くらいでしょうか。
通常なら冬囲いするのは中晩生種ですが、これは播き直した早生種です。
品種は「郷秋60日」。12月になって完全結球し、多くを冬囲いすることとなりました。


早生種なので外葉を縛るのは容易です。しかし、中晩生種より外葉が小さい分凍害を受けるリスクは高くなります。
今年は暖冬で想定したほど凍害を受けていないと思っていましたが、最近穫ったものは傷んでいました。
早生種ながら3㎏級の大玉もあるものの外葉はいかにも小さい。


外葉全体が枯れてしまった株が多くなりました。


暖冬なので結球内では花芽が生長している可能性があり、遅くまで放置すれば何れ割れてきます。
そこで、全て中に取り込みます。
結果は、思った以上に傷んでいたため、畑で外葉を剥いてしまうことにしました。
10数個ありますが、傷みの酷い株はそのまま即消費することにします。


暖冬とはいえ-5℃以下になった日も何日かあり、2ヵ月以上は厳しかったようです。
やはり早生種では外葉が小さく耐寒性も弱いため畑に縛っただけで放置すれば当然かもしれません。
中晩生種を3月まで置いてみたこともあります。しかし、当地ではやはり2月中に取り込む必要があるようです。
ハクサイのトウは美味しいので、構わず放置しとう立ち菜として利用する選択肢もあります。
ただ、邪魔になる場所なので今回は全て片付けます。
このような傷みの少ない株だけを新聞紙に包んで囲い直します。


すでに外葉を取ってしまったので囲い方としてはよくないのですが、やむを得ません。


割れた株は一つもありませんでしたが、結球の中がどうなっているか切ってみました。


黄芯系らしい綺麗な結球です。まだトウの伸びは確認できませんでした。
助っ人に頼んで、初めから中に取り込んだハクサイと区別し、囲い直して貰いました。
右が初めから取り込んだもの。左が今回取り込んだもの。


今回取り込んだものは外葉がないので早くに消費すべきですが、何分全体の数が想定したより多い。
何れこれを消費し尽くすのは難しいので、自由に処理して貰います。



軟白十分な曲がりネギを穫る

2024年02月21日 | 畑:葉菜類

曲がりネギを穫ってみました。
当地方で言ういわゆる「ヤトイ」です。2ヵ月余り経過しています。


今年の長ネギは畝間を十分にとり土寄せもほぼ思った通りにできています。
小生としては上々の出来で不満はあまりなかったのですが、土寄せはやはり限界に達していました。
そこでより軟白を完全にするため一部を曲がりネギ風にしてみようとした訳です。
本来の曲がりネギ栽培は軟白を始める時点で「ヤトイ」の作業をします。
したがって、こんなに遅くすることはないので、あくまでも曲がりネギ風です。
「ヤトイ」は一度掘り上げ、斜めに寝かせて植え替える作業です。
これが「ヤトイ」が終わった時のもの。手前が寝かせた側になります。


ほぼ同じ方向から見ると現在はこのようになっています。


反対側から「ヤトイ」の終わった時のもの。


これが現在。


寝かして植え替えたネギは生長するにつれて葉が垂直に立ち伸びてきます。
ほぼ真横から見ると(寝かせたのが左側)。


このように生長するにしたがい曲がりが付いてきます。
斜めに植えられているので土寄せは分岐部まで容易にでき軟白がやりやすい訳です。
但し、今回は時期が遅かったためあまり伸びず、土寄せは一度少ししただけです。
「ヤトイ」をして2ヵ月以上経っているので、少し穫ってみます。


抜き取りは非常に簡単で、長ネギよりもはるかに楽にできます。
やはり曲がりの程度が少なく、あくまで曲がりネギ風でした。


「ヤトイ」によって根が切られるため一時的に生長はストップします。
時期も遅かったことから太さも当時と殆ど変わらないと思います。しかし、軟白だけは進んでいるはず。
こちらの長ネギは暖冬ということもあって厳寒期でも生長し、例年より枯れ葉が少なくさらに太っています。


長ネギは甘味、旨味は増し一段と美味しくなっています。軟白も多少進んではいますがやはり限界があります。
穫った曲がりネギの泥皮を剥いて調製してみます。
綺麗な曲がりとは言えないかもしれませんが、まずまずの仕上がりと言って良さそうです。


ボリューム感では長ネギに分がありますが、曲がりネギは「ヤトイ」の時点で生長が停止状態になるので当然です。
軟白は十分にされていることが分ります。


当地方では曲がりネギは旨いネギとして認知されています。
曲がりネギは植え替えられ曲がるときにストレスが掛かり、軟らかく甘味も増すとされます。


見た目や触感も長ネギと比べると軟らかい感じがするようです。
もう少しおけばさらに軟白が充実するでしょう。


未だ旺盛な縮み雪菜の収穫を急ぐ

2024年02月20日 | 畑:葉菜類

縮み雪菜が未だ旺盛です。


今作から長い間作ってきたターサイを止め縮み雪菜だけに一本化しました。
例年、厳寒期を経過すると次第に外葉に枯れが出て、全体が小さくなってきます。
遅くとも1月の下旬頃がピークで、この時期になれば大分小さくなると予想していました。
ターサイの場合ははっきりと小さくなってくるのが分りました。
縮み雪菜はターサイの変異株から育成されたと言われていますが、ターサイほどは小さくなった感じがしません。
やはり暖冬のためなのでしょうか。今年は依然旺盛な姿を維持しています。


11月半ばから抜き取り収穫を始めて3ヵ月余り。かなり収穫は進みました。
株間は殆ど30㎝以上に広がっています。
しかし、葉は広がるので畝は相変わらず埋めつくされた状態になってます。


但し、縮み雪菜はターサイほどには地べたに張り付かず、少し立っています。
細かい縮みは沢山できており、特に芯に近いところほど縮みは非常に細かい。


縮み雪菜はこの時期になっても葉は濃緑で艶があります。ターサイに比べると見栄えが良い。


ターサイほどには地べたに張り付かないので穫りやすいことも確か。
そして、芯の方を観察すると花芽がはっきりと確認できます。


当地でもトウ立ちの予兆が肉眼で確認されるようになりました。
1株穫ってみます。ボリュームは相変わらず凄い。


肉厚で栄養豊富。実際に食してみても食べ応えがあり、いわゆる旨味があります。
花芽が生長すれば外葉は次第に硬くなり枯れてきます。収穫を急がないといけません。
しかし、どう考えても穫り尽くすのは無理。残ったものはとう立ち菜として穫ることになるでしょう。
こちらはチンゲンサイ。


株間は広がっていますが、大分残っています。


暖冬のためか、例年ほど黄ばんでいないようです。
但し、野鳥に好まれて、葉先が啄まれているものがあります。
こちらもちょっと見には分りませんが、芯をよくみると花芽が確認できます。


実は小生はあまりチンゲンサイには食指が動かない方なのです。
何れ縮み雪菜もチンゲンサイも助っ人達の消費が進むことを期待です。