里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

冬囲いしたハクサイ2品種を穫る

2024年02月06日 | 畑:葉菜類

冬囲いしたハクサイを穫りました。
冬囲いしたのは12月19日です。1ヵ月半経過と言ったところ。
冬囲いは畑に置いたままの方法と室内に取り込んだ方法の2通りです。
昨年8月盆前に播いた早生種がシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅したため9月11日に播き直し。
中晩生種を11月半ばから先に穫り始めることとなりました。
したがって、冬囲いは例年とは大幅に違ったものになり、量も多くなりました。
冬囲いせずそのまま残したハクサイもあったため、冬囲いしたハクサイの多くがまだ残っています。
こちらが畑に置いたまま冬囲いしたハクサイ。


一般的に行われている外葉を縛っただけの簡易な方法で、不織布で覆いをしています。


通常なら冬囲いするのは中晩生種だけですが、今年は播き直した早生種もです。
品種は「郷秋60日」。どうなるものか半信半疑ながらも12月になって完全結球。
殆どが手つかずで残っています。
この方法は寒冷地では凍害のリスクがあります。早生種は外葉が小さいのでより凍害を受けやすい。
しかし、今年は暖冬、想定したほどでもありません。


早生種にしてはやや大玉のものを穫ってみました。
ずしりと重い。冬囲いしてからも生長して充実し重みを増したようです。3㎏ありました。


外葉を数枚剥くと綺麗な結球になっています。頭の方がほんの少し変色しただけでした。
酷寒だと葉柄に凍害の症状が見えるのですが、今回は全くなし。気温が高いことは明らかです。
しかし、このまま畑に置いておけば次第に生長し、結球中で花芽が伸び割れてきます。
当地でも今月中には中に取り込む必要があります。
こちらが作業場の中に取り込んで囲ったハクサイ。


品種は中晩生種「郷秋80日」。
外葉を数枚残して新聞紙で包み、逆さまにして寄せています。


この方法は大雪になったり酷寒でも影響を受けず、気温も上がらないので一番間違いがありません。
スペースが必要で手間が掛かるのが難点です。
助っ人は主にこちらを食しているようですが、あまり消費は進んでいません。
やや大玉と思われる新聞紙を開いてみました。


外葉を数枚を剥げば綺麗な結球です。こちらはさらに重く3.5㎏ありました。


外葉で結球部分の水分は保持されるので、外葉を外せば畑のものと殆ど変わりません。
外葉を十分付けたまま包むことが大事と分ります。
並べてみました。左が畑に囲った「郷秋60日」、右が室内に囲った「郷秋80日」


形の違いは品種によるもので、典型的な早生種と中晩生種の姿が見て取れます。
今年の天候ならどちらから穫っても大した違いはないでしょうが、何れ畑のハクサイは中に取り込むようになります。