里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

軟白十分な曲がりネギを穫る

2024年02月21日 | 畑:葉菜類

曲がりネギを穫ってみました。
当地方で言ういわゆる「ヤトイ」です。2ヵ月余り経過しています。


今年の長ネギは畝間を十分にとり土寄せもほぼ思った通りにできています。
小生としては上々の出来で不満はあまりなかったのですが、土寄せはやはり限界に達していました。
そこでより軟白を完全にするため一部を曲がりネギ風にしてみようとした訳です。
本来の曲がりネギ栽培は軟白を始める時点で「ヤトイ」の作業をします。
したがって、こんなに遅くすることはないので、あくまでも曲がりネギ風です。
「ヤトイ」は一度掘り上げ、斜めに寝かせて植え替える作業です。
これが「ヤトイ」が終わった時のもの。手前が寝かせた側になります。


ほぼ同じ方向から見ると現在はこのようになっています。


反対側から「ヤトイ」の終わった時のもの。


これが現在。


寝かして植え替えたネギは生長するにつれて葉が垂直に立ち伸びてきます。
ほぼ真横から見ると(寝かせたのが左側)。


このように生長するにしたがい曲がりが付いてきます。
斜めに植えられているので土寄せは分岐部まで容易にでき軟白がやりやすい訳です。
但し、今回は時期が遅かったためあまり伸びず、土寄せは一度少ししただけです。
「ヤトイ」をして2ヵ月以上経っているので、少し穫ってみます。


抜き取りは非常に簡単で、長ネギよりもはるかに楽にできます。
やはり曲がりの程度が少なく、あくまで曲がりネギ風でした。


「ヤトイ」によって根が切られるため一時的に生長はストップします。
時期も遅かったことから太さも当時と殆ど変わらないと思います。しかし、軟白だけは進んでいるはず。
こちらの長ネギは暖冬ということもあって厳寒期でも生長し、例年より枯れ葉が少なくさらに太っています。


長ネギは甘味、旨味は増し一段と美味しくなっています。軟白も多少進んではいますがやはり限界があります。
穫った曲がりネギの泥皮を剥いて調製してみます。
綺麗な曲がりとは言えないかもしれませんが、まずまずの仕上がりと言って良さそうです。


ボリューム感では長ネギに分がありますが、曲がりネギは「ヤトイ」の時点で生長が停止状態になるので当然です。
軟白は十分にされていることが分ります。


当地方では曲がりネギは旨いネギとして認知されています。
曲がりネギは植え替えられ曲がるときにストレスが掛かり、軟らかく甘味も増すとされます。


見た目や触感も長ネギと比べると軟らかい感じがするようです。
もう少しおけばさらに軟白が充実するでしょう。