里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「凍り豆腐」

2024年01月22日 | 水墨画:菜果
画仙紙半切 1/3  

一昨日は大寒でした。それにも拘わらず気温が高い。
南岸低気圧が北上した昨日、もし気温が低く雪になっていたら10年に一度のドカ雪になっていたでしょう。
昔々はずっと寒かった気がします。最も寒いこの時期、我が家では凍み豆腐を作ったものでした。
幼少の頃で記憶も朧気になっていますが、豆腐をわらで編んで吊していたわけではないと思います。
確か「わらだ」と呼ばれる竹で編んだ大きな道具に豆腐を広げていたはずです。
豆腐も普通の豆腐と違って凍み豆腐用の、硬めの豆腐が売られていました。
凍み豆腐は厳寒期に豆腐を寒風に晒し、凍結と解凍を繰り返すことで出来上がります。
昔は盛んに保存食を作ったのでした。同様に「わらだ」に広げて作ったものに凍み大根や凍み餅があります。
冬場以外にも干し芋や干し椎茸などが作られました。
今の凍み豆腐は売られる時は藁で編まれていますが、冷凍庫で強制的に凍らせることが多いと聞きます。
当地方では専ら凍(し)み豆腐、関東では一般名の凍(こお)り豆腐、西日本では高野(こうや)豆腐と呼ばれることが多いでしょうか。
さて、肝腎の画の方はどうでしたか。