里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

長期貯蔵したカボチャはまだイケる

2024年01月26日 | 畑:果菜類

「冬至カボチャ」用に作っているカボチャがまだ残っています。
長期の貯蔵を試すため敢えて残していました。
これが作業場の中に保管しているカボチャで大小2個。


品種はサカタのタネの白皮系カボチャ「雪化粧」。
昨年は夏の気温が高すぎ干天続きで、遅穫りのカボチャの着果には厳しい年でした。
そもそも高冷地や北海道が適地なので難しい作型です。
それでもなんとか小さい果実1個を含め5個が確保できました。
これが10月に完熟で一斉収穫した時のもの。


「雪化粧」は極粉質で貯蔵性が極めて高い。
サカタのタネでは1カ月程度の貯蔵で食味が最高になるとしており、11月に2個は消費。
冬至の時点で残っていたのはこの3個。


そして、冬至に食したのがこの1個。


「雪化粧」は白皮系ですが、やや青みがかった灰色です。
収穫したばかりの果実から見ると少しずつ色合いが変化していきます。
切ったときのもの。


それから、さらに1ヵ月以上経ちました。収穫してからは100日以上です。
作業場の中に保管していたので、暖冬とはいえ常温でもほぼ冷蔵に近い状態です。
明るいところに出してみても、大きな劣化とかは見られません。


軸だけは当然劣化していますが、皮はなめらかで、かびや腐れも全く見られません。
色合いは変化しているのが分ります。
皮は青味は殆どなくなり全体に白っぽくなったように感じられます。


ピンクがかってきたのは低温によるアントシアニンの発色ではないかと思います。
大きい方のカボチャを半分に切ってみました。


綺麗な黄橙色で、冬至の時より色が濃くなっているようにも見えます。
中心の綿の部分は多少乾燥し空洞気味ですが、劣化した感じはありません。
我が家と助っ人宅とで半分ずつ食してみることにしました。
一部をシンプルなカボチャ煮にしてみました。


ピーク時のようなホクホクの食味とはいきませんが、問題なく美味しく食べられます。
「雪化粧」は極粉質で貯蔵性が極めて高いことがよく分ります。