里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「枇杷の花」

2024年01月14日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3  

ビワの花が今時分に咲いているのを知る人はどのくらいいるでしょうか。
ビワの実を知らない人はまずいないと思いますが、花はどうでしょう。
我が家のビワも11月中から咲き始め厳寒期の今でも咲いています。
果樹の花と言うとリンゴやナシのように短期間に咲くものが多い。ビワの花は2、3ヵ月も咲いています。
それも沢山の小さな花が固まって着きます。近づいてよく見ないと花びらがどれなのか分りません。
遠目には花が咲いているようには見えないでしょう。
たった1本のビワの木ですが、昨年はよく穫れました。例年なら収穫直前に獣害に遭うのが常です。
もっとも半放任なので穫れなくても文句は言えません。
幼少の頃、我が家の裏には大きなビワの木があり、木によじ登ってよく穫ったことを思い出します。
小さい実で殆どが種ながら甘く、いつもひもじい思いをしていた時代に貴重でした。
ほどなくして切られてしまったのは残念なことでした。
ビワを描くとき、特徴的なのは長く厚みのある大きな葉です。勢いの良い葉が表現できれば成功ですが・・・。