里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のナバナ「寒咲花菜」は早い

2021年11月21日 | 畑:花菜類

1週間ほど前からナバナ類の一種「寒咲花菜」を穫り始めました。
9月早々に直播きしたもの。
トーホク種苗の種子を用いています。


11月は気温が高めで、急速に花芽が生長しました。


少々欠株があり、当初は生育のバラつきもありました。
しかし、ここに至ってはいっぱいに茂って分らなくなりました。


意外に作っている方が少なく、何の菜っ葉だろうと思う方もいるようです。


我が家ではナバナ類をいくつか作っていますが、これは花菜(はなな)と言われるもの。
一般に店で菜の花として売られているものが花菜です。


普通の花菜は春になって花が咲くナタネですが、これは寒咲きのナタネなので「寒咲花菜」。
元々は京都伏見で栽培されてきた寒咲きナタネの一種とされ、それが品種改良されたものです。
当地でも冬場に穫れるため貴重で、我が家では人気の野菜になっています。
小さい蕾のうちは花茎が高く伸びてこないので、注意していないと花が咲いてきます。


多少花が咲いても食べるのには何の支障もありません。
ただし、収穫の適期とされるのは芯からトウが伸びて花が咲く直前。


脇から見ると、このように花茎が伸びてきます。


トウ(親茎)に付いているわき芽を数芽残して切りとります。
わき芽をたくさん残せば、収穫の本数は増えますが、細くなります。
ただ、数芽と言っても、実際には地際にも何芽か着いているので、最終的にはもっと多くなります。
これが収穫した跡。すでにわき芽が伸びています。


これは数日前に収穫した株。かなりわき芽が大きくなってきました。
このわき芽を穫るようになれば最盛期です。


数株収穫してみました。


花芽だけでなく茎や新葉と余すところなく食べられます。
花菜は独特の風味があり、柔らかくほのかな苦みが感じられます。
お浸し、和え物、炒め物、てんぷら、一夜漬けなど何にでも合います。
小生の一番の好みは玉子とじ。柔らかさと風味が絶妙です。
こちらは同じナバナ類の一つアスパラ菜。わき芽の収穫最盛期です。