里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

晩秋に東北歴史博物館から松島へ

2021年11月24日 | 小旅

晩秋。
東北歴史博物館へ行ってきました。


目的は特別展「みちのく 武士が愛した絵画」。


当博物館は宮城県多賀城市にあります。
当地は仙台市のすぐ東隣、その昔、国府多賀城が置かれた旧跡の多い歴史的な所です。
坂上田村麻呂が蝦夷(えみし)征討の拠点とした地として知られます。
以前当館を訪れたのはかつて東北歴史資料館と言われていた頃ですから20年以上前。
見違えるほど立派な施設になっていました。
この特別展はぜひ見たいと思っていました。
残念ながら撮影は禁止。手元にあるのはこのチケットだけです。


東北各県から集められた重文級のものも多く、見応え十分でした。
江戸泰平の世には、武士も文武両道が求められたようです。
伊達藩歴代藩主は優れた絵師を抱えるのみならず自らも描き、高い文化教養人だったことが窺えます。
伊達政宗公自筆とされる掛軸も展示されていました。
特に、三代綱宗公、五代吉村公は本格的に狩野派の絵師に学び、高い画力の持ち主だったことが分ります。
常設展の方は旧石器時代から近世まであり、特に古代については丁寧に展示されています。
こちらは写真OKということで、いくつか。














かつての政庁の様子も。


この後、松島まで足を延ばしました。


松島は何度も来ています。
コロナ禍で一時観光客が激減しましたが、かなり戻ってきていると感じました。




シンボルの五大堂。


重文に指定されています。




福浦島が望めます。


高台の公園から撮ってみました。




松島らしい写真を撮ろうと思えばやはり船に乗る必要があるようです。


名刹国宝瑞巌寺。

時間に余裕があれば必ず寄ります。
参道はかつて杉並木でしたが、東日本大震災の浸水による塩害で多数が伐採されました。


伊達政宗公が再興に尽くされ、菩提寺となっています。
変遷あり、現在は臨済宗妙心寺派の寺院。

洞窟群。


国宝の本堂。


国宝の庫裏。


国宝の廊下。


10年がかりの平成の大修理が行われ、装いも新たにしました。
障壁画など多数の重文があり、見応えたっぷりながら写真は不可。
こちらは宝物館。

近年、紅葉の名所として知られるようになった重文円通院。


晩秋の装いですが、まだ紅葉が楽しめます。





重文の三慧殿。


本堂大悲亭。





晩秋の松島を楽しみました。
例年、秋には何泊かで少々の遠出をしていましたが、今年はこのまま終了となりそうです。