里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年の干し柿用「蜂屋柿」は不作

2021年11月07日 | 干し柿づくり

干し柿用渋柿の「蜂屋柿」。
大分色付いてきましたが、成りが良くありません。
「蜂屋柿」のことを、この辺りでは通称「とやま(富山?)」。謂われは分りません。
昔、我が家には柿園があり、普通畑の周囲にも植えられていたので相当な本数ありました。
しかし、50年余り前に大半は伐採され、田んぼや畑に転換されました。
したがって、今残っているのは大概その一部です。
柿は隔年結果しやすいと言われます。
一昨年は沢山成り、昨年は余り成りませんでした。
ただし、昨年は悪いとは言えそれなりに成ったので必要な数は確保できました。
順番から言うと今年は成る年。表年に当たるはずですが、成りは悪い。
柿の木によっても成り方にはかなり差があります。
この木は例年隔年結果が軽度で、安定して成る木です。


今年は明らかに成りが悪い。
成っていない分大きいようです。


上の穫れないような所にだけ成っています。


こちらも数えるくらいしか成っていません。


こちらも同様。


やはり高い所にだけ成っています。
昔ならよじ登って穫りましたが、今は無理しません。


こちらは日当たりが悪く例年余り成らないので、殆ど穫ったことがありません。


ところが、今年は成っています。しかし、小さい。


こちらは自宅のすぐ近くにある木。
大きくならないよう切っているので、例年あまり期待していません。


昨年は成りませんでしたが、今年は結構成り、ほどほどに大きくなっています。
不作の今年にあっては、これでも貴重。


例年500個程度の干し柿を目安にしていますが、今年は到底無理。
贈答用のことを考慮し、300個くらいは確保したいところですが、どうでしょう。
今年は、どこのお宅も「蜂屋柿」は成っていないと言います。
甘柿は大豊作だったのにどういうことか。春の霜害なのか、何れ天候と関係があることは確か。
近隣では10月上旬の異常高温時に落下した果実も相当あるようです。
この柿の木はアルコール脱渋に向く渋柿「平核無」。


昨年は全く成りませんでした。
今年は成っています。
間もなく収穫し、脱渋します。


プロの生産者は剪定や摘果などしっかりと管理するので、不作時でもそれなりの収穫量を確保します。
我が家のように大きな枝を整理する程度の半放任では不安定なのは当然かもしれません。