そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

2014年 徒歩の旅 第26日  福山市・つちや旅館へ

2016年01月07日 | 2014年太平洋側の旅-前半
4月5日(土) 小雨のち晴 (三原市・山根旅館~福山市・つちや旅館)



7時15分、朝食をとってゆっくり出発。2食付きも大きな浴槽も、下関以来で、ゆったりできた。

小雨。今日の行程は短いので、出発時、空を眺めつつ逡巡するが、傘をさして出る。風は弱いものの、とにかく寒い。

雨は降ったり止んだり。今日は「清明」。唐の詩人杜牧の「清明の時節 雨紛紛 路上の行人 魂を断たんとす‥‥」などを思い浮かべながら歩く。もっとも、ここでは雨は「紛紛」というほどではないし、行人も心楽しく歩いているが。

7時30分、古浜橋を渡る。古浜入川には、下流にも


上流にも停泊するたくさんの漁船。


8時5分、糸崎神社。


見事な桜。


2号線も、土曜日なので交通量は少なめ。


8時10分、瀬戸内海(備後灘)が見渡せる地点に。


遠方にしまなみ海道の新尾道大橋。



山陽本線と並行して、海沿いの道を進み、






9時、尾道市に入る。


9時15分、吉和漁港。


10時、JR尾道駅へ。


上方に「尾道城」。1964年に建てられた可哀想な「お城もどきのニセモノ」。屋根の上の右側しゃちほこも欠落。


尾道案内図。


やはり尾道は坂の街。そして、文学の街。


坂の斜面にいくつものお寺がある。


新尾道大橋に向かって。




10時40分、橋の下を通過。


振り返り、坂の街尾道よ、さらば。


大橋の先には、造船会社や、






電力会社のレトロなレンガ造りの建物などあり。






11時50分、福山市に入る。雨、一時止む。


再び雨。ゴアの雨具の防水機能が劣化していて、雨が染み透って下着まで濡れてしまい、もうやけっぱちで、「アメアメ フレフレ カアサアンガァー 」などと歌いながら歩く(いい年の大人のすることに非ず)。 朝の元気はどこへやら‥‥。

12時30分、松永湾にそそぐ運河のようなところにあるラーメン店で昼食。
あまりの寒さと雨のため、手の感覚もなくなりそうになり、気分も萎えてしまったが、熱々の尾道ラーメン大盛りを食べて元気を取り戻す。尾道ラーメンは、細麺のしょう油味で、魚のだしの味がした。

ラーメンで人心地がつき、手の感覚も戻るが、それも一時のこと。タオルを首に巻いて、ゴア雨具の保温力を補ったりしたが、空気が冷えきっており、あまり効果はなし。

12時50分、英文学者で随筆家の福原麟太郎生誕地の碑。


13時30分、こんな表示を見かけた。「身元調査」など今まで意識してこなかったが、本人に関する情報を、本人の知らないところで調査会社に依頼して調べられたら差別の拡大・助長にもつながるだろう。いやなことをするヤツがいるものだ。




14時50分、右手遠方に福山市のビルを眺めつつ、芦田川にかかる神島橋をわたって街中へ。




15時10分、JR福山駅を通過。


寒さと雨のため、寄り道もせず、休憩もほとんどとらず、一気に福山を目指したので、遅い出発にもかかわらず、

15時20分、宿に着いた。久しぶりの4万歩台なり。宿泊、素泊まり 3500円。

今日も広い湯船に手足を伸ばし、冷えきった体を温め、また溜まった衣類の洗濯をした。

その後、宿の女将さんと雑談。予報では、明日もまた寒い模様だと気の毒そうに言う。福山は、駅の向こうにあるお城以外は、これといった見どころのない街だとのこと。しかし、雨と寒さで、福山城を見に行く気力が起きず、今回は見送り。

今日は、寒い、冷たいと、心のゆとりもなく、泣き言の多い一日だった。長い旅ではこういう日もあるものだ。

歩数  49719歩  (累計  1410327歩)
距離  35km    (累計  916km)
費用  5431円   (累計  133820円)

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