そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

2014年 徒歩の旅 第44日  熊野市・ユースホステル熊野市青年の家へ

2016年02月14日 | 2014年太平洋側の旅-前半
4月23日(水) 快晴 (新宮市・ビジネスホテル紀州
                 ~熊野市・ユースホステル熊野市青年の家)






7時、宿を出て、国道42号線(熊野街道)に向かう。

途中、佐藤春夫成育の家跡や


丹鶴城(新宮城)跡など経由。




7時10分、熊野川に出る。大河である。


7時15分、熊野川大橋の中頃で、三重県紀宝町に入る。


橋を渡って、複雑な歩道橋などを道なりに複雑に通って、

7時30分、真新しい紀宝トンネル(679,5m)へ。


トンネル内は明るく、歩道も広く安心。2013年1月に完成。どうりで今までで一番歩きやすいトンネルのはずだ。


和歌山県は、誰かが言っていたが、「近畿地方一の貧乏県」とか。産業も、みかんの他に、林業や水産業の第一次産業がまず思いつく。あとは観光か‥‥。道路の状態もあまり良いとは言えなかった。それに対して三重県は北部が中京工業地帯だし、お伊勢さんもあるし、ということか。九州では宮崎県が「九州一の貧乏県」と言われていたのを思い出す。
それと、紀宝町では、小中学校の生徒が男女ともとてもよく挨拶をするのが印象的だった。自転車に乗ってヘルメットをかぶった生徒たちにも挨拶されながら行く。地域の財政状況は物心両面で反映されるのか、「衣食足りて礼節を知る」かな。

青空と新緑の中、国道42号線をずんずん行く。






8時5分、海に出て、ここからは海岸沿いに行く。輝く海は熊野灘。




ダンプは相変わらずかなりの数が走っているが、歩道がしっかりしているので、排気ガス以外は心配なし。

8時45分、道の駅紀宝町ウミガメ公園。今日は行程も短く、残り20㎞を切っているので、30分間大休止。大内山牛乳を飲む。






9時になったので、ウミガメプールで見学。




歩き出したら、白い藤の花あり。


9時20分、御浜町に入る。


9時40分、この辺りから、海岸線は「七里御浜」が続く。


9時55分、橋には42号線に歩道がないので、左手の細道にある「あたわばし」から。


再び海岸線。


10時30分、道の駅パーク七里御浜の歩道橋から白砂青松。






10時55分、熊野古道浜街道の「起請の水」休憩所。


手前にある「美姫漂着伝承の地」の碑。
「年若き美姫漂着し泉を汲みて化粧したと伝へられ里人呼んで化粧の水と稱した」とあり。


道祖神群。






11時5分、市木川にかかる新緑橋。


草刈りをしているお爺さんに挨拶したら、「どこまで行くのか」と聞かれ、北海道まで歩いていくと答えたら、「えらいことを考えるもんじゃのう」と言われてしまった。

11時55分、県道52号線との交差点の防風林の中にあった「巡礼の碑」。


「文化九申三月四日」とある。200年ほど前のものか。


12時、熊野市に入る。


12時20分、有馬一里塚。


12時25分、熊野市歴史民俗資料館見学(無料)。








熊野は、歴史的に、農業、林業、水産業といずれも盛んで、様々な道具類があった。鯨を捕る銛や、解体するための柄の長い大きな刃物など、珍しかった。林業では、太い幅の大鋸があった。葛飾北斎の富岳三十六景「遠江山中」で大工さんが使っているよりさらに大きなもの。農業では、脱穀機、千歯こき、箕、籠等々。興味深い資料が数多く陳列されているのだが、説明員の話では、さらに大量のものが倉庫にあるが、スペースがないので陳列できず、かなりのものが未整理のままとかでもったいない。また、古文書なども大学の研究者など以外では閲覧できないのだそうだ。民俗学の宝庫と言っても過言ではないのだから、もっと整理して多くの見学者にわかりやすく展示してもらえたらよいのにと思う。

14時、熊野灘の沖の一部が赤い。なんだろう?


14時10分、花の窟神社。
















ここの神社には本殿はなく、高さ70mの大岩壁が御神体。






「お綱掛け」という神事があるそうだ。


本居宣長の歌碑あり。
「木の国や花のいは屋に引く縄の長くたえせぬ里の神わさ」




14時50分、ちょっと時間が早いが宿到着。宿泊、素泊まり 2280円。

時間もたっぷりあったので、たまった衣類を洗濯したり(このユースは洗濯機使用が無料)、足のメンテをしたりした。
今日は天気もよく、暑いくらいだったので半袖で歩いた。2週間ほど前の寒さがウソのようだ。

歩数  35930歩  (累計  2275963歩)
距離  23㎞     (累計  1478.5km)
費用  3943円   (累計  239467円)



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