河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

太陽の戦士

2010-05-19 19:43:57 | 読書(小説)
ローズマリ・サトクリフ、岩波少年文庫。
グレードブリテン島の、青銅器時代。紀元前900年くらい。
右腕が利かない少年ドレム。
でも、へこたれず、やんちゃで負けず嫌いの子どもだった。
しかし、ある夜、戦士にもなれないような子は息子の数に入らない
という祖父の残酷な一言を聞いてから、人生観が変わってしまう。
かけがえのない親友と、愛犬ノドジロなどに支えられ、戦士になるべく励む。
王道と言えば王道のストーリー展開。
だけど、うまくばかりも行かず、挫折も味わう。
そして訪れるハッピーエンド。
話運びがホントにうまい。
子ども向けとして、完璧だと思う。
大人になってから読むと、さらに分かるってところも。
作者も身体障がいがあったらしいけど、
ドレムも、障がいがあってもへこたれず、
他の人たちと対等に、一人前になろうとする姿が小気味良い。
コメント
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