鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

みちのくの旅二日目

2015年06月09日 00時00分01秒 | 日記

 昨夜は宿泊したビジネスホテルの道を挟んだ前にあった山葵屋という割烹での夕食兼反省会を行った。結構な人数で店は繁盛していたが、午後9時には新庄駅の近辺であったにもかかわらず、通行する人は殆ど無く、閑散としていた。地酒と創作料理に舌鼓を内ながらの宴会であった。今朝は朝食をホテルで取ったが、我々3人の他は宿泊者の姿を見ず、貸し切り状態であった。

 

 二日目は、新庄からは最上川に沿って走り、芭蕉が舟下りの出発点とされる本合海を見学し、羽黒山、月山を周り、鶴岡を経て酒田で泊まる予定であった。羽黒山の五重塔がメインとしていた。最上川舟下りはこれからが時期ともいえるが、我が国の三大急流の一つである。芭蕉が詠んだ句に「五月雨をあつめて早し最上川」がある。最上川舟歌を聴く機会はなかったが、穏やかな流れの場所が本合海である。ナビの調子が悪かったのか船着き場へは誘導できず、仕方なく鳥居があり、川縁の休業している様な寂れたドライブインに車を止めて、見学した。

 

 出羽三山はご存じの方も多いと思うが、古くから信仰の山として、鶴岡の南東に位置する月山、湯殿山、羽黒山の総称である。羽黒山合祭殿と五重塔を見学した。途中宿坊が各所にあり、玄関の上には独特の藁綱に草鞋を飾っていた。多分、講か何かの集団が決まった宿坊に泊まるのであろう。修験道が行われているせいか、抹香臭い様でもあり、不思議な雰囲気が感じられた。月山は出羽三山の主峰であり、高山植物の宝庫でもある。

 

 出羽三山の信仰は二日目に訪ねた湯殿山で信者の行動を見た。先ずは説明書を引用することにした。「山は水の源であり、その水が麓平野の田畑のものが育つことを六感で感じ取っていた。中略、月山は月読尊を、羽黒山には稲倉魂命を湯殿山には大山祇命を祀った。しかし、山そのものを神とした時代は、仏教が入ると一変した。自己に目覚めた人々は生とか死の世界を考えるようになる。悩み多い人生を生き抜くために、自分自身が求めた修行の道に入り、山に足をかけて苦行したのである。出羽三山という一連の峰続きの山々を山駆けして、一つの安心立命の境地を開いたのである。以下略」

 

 湯殿山神社本宮を見学した。仙台から来られた参拝者集団と同行し、お祓いを受ける場で素足となることとされていたが、ご遠慮申し上げ、我々は出立し、鶴岡に向かった。鶴岡では時間をかけて藤沢周平記念館及び、庄内藩校であった致道館を見学した。加茂水族館によって、約1時間弱で今晩の宿泊地である酒田に到着した。