今年のコアジサシの一団は数を減らし、20羽前後での営巣中です。雛もいるようです。
昨日は鶴岡で藤沢周平記念館の見学の後、酒田へ行く道すがら、加茂の水族館に立ち寄った。加茂水族館を一躍有名にしたのはクラゲの展示である。先だってテレビ放映も行われ、現在に至るまでのご苦労の一端が語られていた。パンフレットには、クラゲ水族館誕生の内幕として、掲載されていたので一部紹介しよう。
クラゲ水族館が何故最も小さく、一番貧乏でしかも老朽化した水族館で実現したのか?これは永遠の謎とされる。30年以上にわたる長い我慢と困難の中にあって、倒産を覚悟していた年に偶然出会った小さな生き物、これが生まれたばかりのクラゲの赤ちゃんであった。誰も知識が無く、何者か分からなかったが、飼育員が餌を与えたらクラゲになった。それを展示したら見たお客様が大喜びしてくれた。ここに始めて希望の光が見えた。以下略。
結局のところ、長年の努力が結果を生んだのである。バスで全国から見学に来る客が絶え間なく来館していた。クラゲの遊泳する姿は将に現代の忙しい人間社会には癒しを与えてくれる清涼剤の様なものである。過去のユッタリとした時間の流れを再現してくれているかの様であった。単なる展示だけでなく、お客が望んでいた世界に見事マッチしたともいえよう。
酒田の夜は人影がまばらで、どこでも見られる光景であるが、友人が下調べで探してくれた店は予約で満席、暫く探した店は初孫を2合燗瓶で出してくれる魚料理専門の店であった。新鮮なカサゴの煮付けは冷酒にぴったりであった。
朝食は飛島までの間を往復するフェリーターミナルにある海鮮市場で、マグロ付け丼であった。朝食後酒田埠頭に隣接する芭蕉も訪れたことのある日和山公園を散策した。六角灯台、庄内米を運搬した和舟の1/2の模型を見て、酒田を後にした。月山道路を通り一路山形駅に戻る。レンタカーを返却し、昼食を駅構内で済ませたが、やはり日本蕎麦の食感を忘れられず、食事はざるそばを注文した。昨日の昼食も日本蕎麦であった。今回のみちのくの旅も予定通りに走破できた。事故もなく楽しい旅であった。家族のために土産はサクランボとのし梅にした。
次回は金沢当たりから敦賀を通り、芭蕉終焉の地、大垣までとなろう。来春となるが計画作りも旅を楽しむ事前モードへのスイッチであり、欠かせないことで、今から楽しみにしている。